メディパルホールディングス(HD)は1月26日、三菱倉庫と、医療用医薬品のサプライチェーンの可視化を目的とした実証実験の実施で合意したと発表した。
実証実験では、両社の持つ機能を融合し、医薬品のサプライチェーン全体で温度情報の可視化を実現するためのシームレスな流通体制の構築に向けた検証を実施する。
具体的には、医薬品卸から医療機関まで、厳格な温度管理が必要な保冷医薬品の温度情報を可視化し、三菱倉庫が構築した製薬企業から医薬品卸までのデータプラットフォーム「ML Chain」との連携を目指した取り組みを行っていく。
メディパルHDは、厳格な温度管理が求められる保冷医薬品の配送で温度ロガーを付けた特殊な保冷箱を使用。本実では、保冷箱に取り付けられた温度ロガーにより取得する配送時の温度情報を「ML Chain」に送信する仕組みを構築する。
両社は、これまで培ってきたGDP(医薬品の適正流通)対応の経験やノウハウを活用し、製薬企業から工場出荷時の医薬品の完全性をそのまま維持・担保するとともに、医療関係者や製薬企業に対し高品質な医薬品物流サービスを提供できるように協力していくとしている。
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