名古屋大学発ベンチャーのオプティマインドは2月24日、産業機械などを扱う専門商社のユアサ商事が、同社のラストワンマイルに特化した配送ルート最適化サービス「Loogia(ルージア)」を導入し、自社便の積載効率向上、配送小口数拡大などに成功したと発表した。
「Loogia」は、ラストワンマイル配送のルート最適化クラウドサービス。配送計画を、荷量や配送先の時間指定、Uターン回数の抑制やドライバー間の勤務時間の均等化など、40以上の現場制約や、収集したGPSデータを解析することで得た走行速度や駐車位置を加味して提案する。サービスは、佐川急便社、日本郵便、ローソンなど、延べ160社以上で展開している。
ユアサ商事は、2022年から導入。自社便の積載率向上と、自社便の配送個口数拡大につながった。
自社便の積載率向上では、Loogiaを使い、複数の物流センターで毎日、配送ルートを計算。自社便の積載率を上げるため、路線便から自社便に移行した場合のシミュレーション実行した。その結果、自社便の積載率が10%向上、路線便の年間運賃も10%削減した。自社便の配送個口数拡大については、自社便化の移行に伴い、自社便配送個口数が月間で15%拡大した。
ユアサ商事では「これまでの自社便は決まった車両が決まった顧客に届ける固定ルート配送で、積載率が思うように伸びなかった。Loogiaを導入し、出荷量や届け先に応じた変動ルートに見直したことで効果が目に見えてきた。」(総合企画部ロジスティクス戦略室 小林知治氏)としている。
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