鴻池運輸株式会社は、同社の埼玉栃木営業所と東松山事業所において、AI-OCR機能搭載のピッキング支援アプリの実運用を開始した。なおこのプロジェクトでは、フューチャーアーキテクト株式会社と、運用に向けて共同で実証実験を実施した。
現状、物流現場の倉庫の出荷業務におけるピッキング作業は、紙の出荷指図書をもとに製品に貼られる紙のラベルを目視で確認し、対象製品をピッキングする作業が中心だ。
そこで今回実運用を開始したピッキング支援アプリでは、AI-OCR機能をスマホに搭載するフューチャーアーキテクトのソリューション「Future EdgeAI」を採用。これにより、目視確認で発生しがちな誤った製品をピッキングするリスク削減や作業者の労働負荷軽減につなげる計画だ。
出荷業務でピッキング支援アプリを使用することにより、事務所で事前にスマホに取り込んだ出荷指図書からAI-OCRで判別する型式コードやピッキング数のデータと、現場でスマホのカメラで撮影した製品のラベルの画像からAI-OCRで判別する型式コードと照合させ、見間違えを防止している。
利用方法は、まず紙の出荷指図書を複合機で画像データ化してスマホに取り込み、製品のラベル画像を撮影する。そして、撮影した画像と事前にスマホに取り込んだ出荷指図書で照合した製品をピッキングするといった流れだ。
鴻池運輸は今後、他の倉庫でもこのアプリの導入を計画しているとのことだ。
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