航空輸送における混載仕立て業務は、複数の顧客の貨物を仕向地別に組み合わせ、航空機に搭載できるよう調整を行い、パレットやコンテナなどの輸送単位にまとめて出荷する業務だ。貨物のサイズや特性、到着期日など様々な条件を考慮する必要があり、高度な知識と経験が求められ、自動化が難しい領域とされてきた。
こうした中、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社と株式会社グルーヴノーツは、航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた実証実験を開始した。
実証実験は2024年5月より開始されており、レーンと貨物種別を限定して業務プロセスを整理し、サンプルデータを用いて最適化技術を活用した混載仕立ての検証をする。
今後は、検証結果をもとに航空拠点での導入・実用化に向けた制約条件等を確認し、特定路線だけではなく、取り扱い航路全体での運用を検討する。
また、導入効果として、航空混載仕立て業務に関わる時間を2025年中に5%削減、その後5年で25%削減することを目標にしてるとのことだ。
そして将来的には、NXグループ内で水平展開を行い、船舶、鉄道、トラック輸送といった様々な輸送モードで活用し、グループ全体の物流効率化に貢献することを目指すとしている。
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