長瀬産業株式会社は、同社が提供する「化学品AI共同物流マッチングサービス」を活用し、共同物流の社会実装を2024年12月に実現したと発表した。
「化学品AI共同物流マッチングサービス」は、危険品を含む化学品を運ぶ複数企業へ向けた共同物流を支援するサービスだ。発着地住所と年間出荷便数に加え、積載率が低いルートの情報や帰り便が空といったデータを入力することで、AIが最適なルート共同物流先をランキング順で提示する。
これにより、中長期的に共同物流をができるパートナーを探すことができる。
また、マッチングルート情報の確認や、輸送費・CO2削減効果の事前シミュレーションも可能なほか、危険等級により混載不可の危険物混載を制御する機能も搭載している。
今回、「化学品AI共同物流マッチングサービス」によりマッチングした物流会社(以下、A社)と化学品メーカ(以下、B社)が、同一のトラックを活用し、富山県・大阪府・石川県を発着点とする輸送ルートで化学品を輸送した。
共同物流により、従来、荷下ろし後にトラックの帰り荷が少ない状態で着地点へと戻るところ、復路のトラックに他社の荷物を積載することで、積載率の向上を実現したのだという。
関連記事:
物流事業者の共同配送を実現、過疎地域の課題解決へ ― ゼンリン吉村氏・上谷氏インタビュー
物流クライシスを解決する、「フィジカルインターネット」とは ー経済産業省 中野剛志氏
物流2024年問題解決へ向け、トラック運送の生産性向上のための4つのKPIと成功事例
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。