三菱HCキャピタル株式会社および北陸電気工業株式会社は、「IoT フォークリフトサービス」の提供を、2025年3月より開始した。
両社はこれまで、フォークリフトの運転中の事故防止対策や運用の効率化を目的に、フォークリフトの危険運転検知や稼働状況を測定する車載器(以下、測定デバイス)と、それらのデータを分析・可視化する専用のソフトウェアを共同で開発してきた。
今回、センシング機能に特化したフォークリフトの測定デバイスと、専用のクラウドサーバ上でデータをリアルタイムに確認することが可能なソフトウェアをパッケージ化し、「IoT フォークリフトサービス」として提供する形だ。
「IoT フォークリフトサービス」は、衛星を用いた測位システム「GNSS機能」と、Bluetooth通信機能搭載の測定デバイスをフォークリフトに取り付けることにより、屋内外で「位置情報」を取得するほか、内蔵の各種センサを使用して「危険運転操作情報」「稼働情報」を検知することが可能なサービスだ。
LTE通信機能搭載の測定デバイスで取得・検知したデータは、専用のクラウドサーバに自動でアップロードされ、独自のアルゴリズムで危険運転操作履歴をダッシュボードで可視化する。
「危険運転操作情報」では、ダッシュボードにて、急発進・急停止・急旋回・転倒・衝突検知と運行レポートの確認が可能で、オペレーターごとの運転報告書を提供する。
「稼働情報」では、非稼働と実稼働の時間や稼働率測定が可能となっている。
また、衝撃や転倒などの危険度の高い運転が検知された場合には、管理者へメールで通知する機能も備えている。
顧客は、専用アカウントからリアルタイムに情報を把握することが可能だ。
その他の特徴としては、「IoTフォークリフトサービス」の測定デバイスが、フォークリフトメーカを問わずに設置することが可能なほか、提供形態がサブスクで提供される点だ。
今後三菱HCキャピタルは、サービス提供を通して得られるデータや要望などを、サービス機能のアップデートなどにつなげていくとしている。
将来的には、データの利活用を行い、フォークリフトの適正台数の分析や、動線可視化による車両運用の効率化及びレイアウトの見直し、無人搬送への代替などを目指すのだという。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。