左右のパーツが独立した完全ワイヤレスイヤホンは、ケーブルが絡まず、持ち運びも便利なことから急速に普及が進む一方、落ちやすく紛失が多いアイテムでもある。近年日本では、各鉄道会社が注意喚起のキャンペーンを実施するなど、普及率は高まりを見せている。
米Tile Inc.が提供する探し物トラッカー「Tile(タイル)」の追跡機能が、米Skullcandy社の最新型・完全ワイヤレスイヤホンに採用された。これにより、どこかに置き忘れても、ユーザーに「音」でその場所を知らせる事ができるイヤホンが発売されることになった。
対象モデルは、Skullcandy社の「Push Ultra」「Indy Evo」「Sesh Evo」の3機種で、7月中旬以降Amazonや全国の家電量販店などで順次販売開始される。
Bluetoothの接続範囲内にイヤホンがあれば、Tileアプリからイヤホンを鳴らして場所を知らせる。左右それぞれのイヤホンにTileの機能を組み込むことで、片方だけでも追跡できるようになっている。
また、イヤホンが充電ケースの中に入ったままの状態でも探しあてる追跡技術が採用されていて、ケースごとの紛失も防ぐ。最後にイヤホンが接続した場所と時間をアプリが記録しているので、落とした場所の見当をつけて探しに行くことも可能だ。
更に、自分のTileを全世界のユーザーが探してくれる「Tileコミュニティー」を使えば、携帯端末とBluetooth圏外で音が鳴らせない場合でも、イヤホン内のTile機能が発信している電波を、Tileアプリを起動している他のユーザーが検知し、その位置情報をアプリが通知する事ができる。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。