エレベータ・エスカレータの保守は、機能の多様化・高度化により、技術者に必要な技能が増加している。また、人口が減少する中、若手技術者への技能伝承は、建築業界全体としての課題となっている。
そうした中、フジテック株式会社は、技能伝承や生産性向上を目的に、昇降機のメンテナンスなどを行うフィールド業務で、スマートグラス(メガネ型ウェアラブル端末)を本格的に導入したことを発表した。
具体的には、スマートグラスを活用して、熟練技術者が保守現場の監査を行う「安全パトロール」を、一部リモート化している。
現場で作業する技術者がスマートグラスを装着し、熟練技術者はビデオ通話を介してオフィスからリアルタイムに指導を行う。これにより熟練技術者は移動時間を削減し、安全パトロールの頻度を増やすことができた。
そのほかにも、故障対応や現場支援の実測調査などの業務支援へ用途を広げている。
また、スマートグラスの導入にあたっては、情報システム部門で現場の課題解決に向けた提案活動と、導入トレーニングなどの支援を行った。
スマートグラス選定のポイントとしては、装着負荷が少なく、耐久性や簡易な操作などを条件に選定された。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。