観光地における複数交通手段の一本化
大津市の交通問題の2つ目は海外からの観光客への対応である。
大津市はここ4年で外国人の宿泊客が4倍に増えているという。しかし市街地の交通機関の便が悪く、琵琶湖や比叡山などの観光地へ行く際にも、電車・バス・ケーブルカーなど複数の交通機関を乗り継がなければならないなど、海外からの観光客にとって分かりづらい状態である、と越市長は述べた。
そこで今回のチャレンジでは、スマートフォンのアプリを利用した交通ルートの一本化が構想されているという。
具体的には市内のバス、電車、比叡山へのケーブルカーの運行情報をアプリで連動させて、運行状況を一括で確認できるようにし、料金についてもバスからケーブルカーまでアプリ上で一括購入できるようにして、比叡山までの道のりを定額パッケージ化する、という案が出されているとのこと。
この一本化構想により、海外の観光客でも複雑な交通ルートを理解し、かつ料金の支払いもスマートになる、と越直美市長は話す。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。