今回で3回目の開催となるIoTConference。各分野の最新動向がわかるだけではなく、業界の垣根をこえ、全方位からなる各セッションを通じて、デジタライゼーションの本質や日本企業がとるべき戦略、またそこに至るために私たちは何をしなければならないのか、そのヒントが見えてきた。
【ゲストスピーカー】(登壇順)
・株式会社ウフル 専務執行役員IoTイノベーションセンター所長兼エグゼクティブコンサルタント 八子知礼 氏
・シーメンス株式会社 デジタルファクトリー事業本部長 プロセス&ドライブ事業本部長 島田太郎 氏
・LINE株式会社 Developer Relations Team マネージャー プラットフォームエバンジェリスト 砂金信一郎 氏
・日本電気株式会社(NEC) IMC本部 本部長 中尾敏康 氏
・株式会社ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長 片山浩晶 氏
・株式会社デンソー MaaS開発部長兼デジタルイノベーション室長 成迫剛志 氏
デジタライゼーションにより、”10年後に企業の40%が姿を消す”可能性がある
IoTConference2018、最初の講演者は株式会社ウフルの八子知礼氏だ。八子氏は冒頭、昨今IoTやAI時代といった文脈で語られる潮流の”本質”をとらえるには、「デジタライゼーション」という言葉の意味を理解しておく必要があると説明した。
「デジタル化」という言葉はこれまでも当たり前のようにあった。しかしその中身を振り返ると、インターネットの活用、紙から電子データへの置き換え、取引や支払いの手段のデジタルへの移行など、「アナログ」から「デジタル」への置き換えに過ぎない。
これは、欧米では「デジタイゼーション(Digitization)」と呼ばれるムーブメントだった。
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。