NTT東日本、防犯カメラロボットおよびAI警備システムを活用した警備・巡回業務DXの実現に向けた実証実験を開始

昨今、日本国内における労働者人口の減少等の影響等により、商業施設をはじめとしたサービス業界においては慢性的な人手不足が課題となっている。こうした中でサービス業における従業員の業務負荷を軽減するとともにサービスレベルの向上に寄与する配膳ロボットや清掃ロボット、警備ロボット等のサービスロボットの普及が進みつつある。

一方で、サービスロボットの導入に際して「自社でどのようなロボットが適しているのか分からない」「導入したものの上手く使いこなせない」、また各業務・エリアに適したさまざまなサービスロボットを導入するにあたり、ロボットごとに管理システムが異なることによる管理の複雑化の課題や、「エレベータや各種システムと連携させ、さらなる生産性・サービス向上を実現したい」といったニーズが顕在化しつつある。

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、イオンモール常滑(愛知県常滑市)において、ugo株式会社の自律走行ロボット「ugo」、および株式会社アジラのAI警備システム「AI Security asilla」を組み合わせた運用による、警備・巡回業務DXの実現に向けた実証実験を2024年2月13日より開始する。

ugoは、警備をはじめ点検・巡回が必要な業務で活用できる自律走行ロボットである。また、環境センサとの接続や外部システムとの連携など現場の状況に合わせたカスタマイズが可能な拡張性を備えている。クラウドアプリケーション「ugo Portal」を通じて、複数台のロボット管理のほか、業務フロー・自動化プログラムの作成や遠隔操作などをノーコードで行うことができる。

一方のAI Security asillaは、行動認識技術をもとにしたAI警備システムである。既存のカメラをAI化し、異常行動や不審行動の検出時のみ、瞬時に通知し、映像を共有する。映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落しも減らすことができる。

同実証実験では、イオンモール常滑の施設内をugoが巡回し、モール内における犯罪行為の抑止のための立哨・巡回および、従業員が定期的に実施する巡回・点検業務の一部をロボットへ代替することによる巡回業務効率化を目的とした効果測定・評価を行う。

加えて、AI Security asillaにより、「AIで異常検知した事象に対し、初動対応としてロボットを向かわせる」といった、ロボットとAI警備システムの組み合わせによるロボット運用のさらなる効率化に関する効果測定・評価を行う。

同実証実験の運用イメージ
同実証実験により、ロボットを活用した高度な警備・巡回ソリューションを構築することで、犯罪行為の抑止効果や専門店従業員・利用客への安心感の向上と、警備・巡回業務の効率化・省人化の実現をめざす。

なお同実証実験は、2023年度愛知県サービスロボット社会実装推進事業「AICHI ROBOT TRANSFORMATION(ARX)」の一環として行われる。

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