生成AIツール比較カタログ

n8nの特徴、料金、使い勝手などの評判 | 簡単に使える?も解説

n8n

基本情報

概要
ノードをつないでアプリ連携やAI処理を自動化するワークフローツール
料金
Starter: 20€、Pro: 50€、Business: 667€、Enterprise: 個別見積もり
無料トライアル
あり
特徴
  1. 業務フローをわかりやすく可視化できる
  2. 自動化が成功した後、処理回数が増えても定額
  3. JavaScriptなどを使えば細かくカスタマイズも可能
編集部コメント
n8nは、「誰でも分かる見た目で(可視化)、コストを気にせず使い倒せて(定額・無制限)、大事なデータは自社で守れる(セキュリティ)」ツールです。操作もわかりやすいので、まずは使ってみることをオススメします。
URL
https://n8n.io/

DXや業務効率化が進む中で、「SaaSごとのデータが分断されている」「API連携のために開発コストがかかる」という課題は尽きません。

ポイントは、単にツール同士をつなぐだけでなく、「判断」や「加工」といった業務ロジックを含めて自動化できるかという点です。

そうした中でエンジニアやDX担当者から熱い支持を集めているのが、高い柔軟性とコストパフォーマンスを両立するワークフロー自動化ツール「n8n(エヌエイトエヌ)」です。

n8nの特徴

n8nは、異なるアプリケーションやAPIを「ノード」と呼ばれるアイコンでつなぎ、複雑な業務プロセスを視覚的に構築・自動化するためのプラットフォームです。

単純な「Aが起きたらBをする」ということでなく、条件分岐、ループ処理、データの整形、そしてAIによる判断などを組み合わせることで、実務レベルの高度な処理をノーコード(一部ローコード)で実装できます。

複雑なロジック処理に強い

n8nの最大の強みは、プログラミングに近い柔軟な処理を視覚的に組める点です。

「特定の値が〇〇以上の時だけ処理する」「リストの件数分だけメールを送る(ループ)」といった制御が直感的に行えるため、例外処理が多い実際の業務フローにも対応しやすくなります。

セルフホスト(自社運用)が可能

クラウド版(SaaS)だけでなく、自社サーバーにインストールして使う「セルフホスト版」が提供されています。

顧客データや社内機密を外部クラウドに預けたくない場合や、VPN内のオンプレミスシステムと連携させたい場合でも、セキュリティ要件を満たした構成が取れる点が企業に選ばれる理由です。

実行回数ベースの料金体系

競合ツール(Zapier等)の多くが「タスク数(ステップ数)」課金であるのに対し、n8nは「ワークフローの実行回数」で課金(またはセルフホストなら無料)されるモデルが中心です。

1回の実行の中で何百回の処理を行っても「1実行」とカウントされるため、大量のデータを処理する業務や、ステップ数が多い複雑なフローでもコストを抑えやすくなっています。

主な機能

ワークフロービルダー

キャンバス上にノードを配置し、線でつなぐだけでフローを作成できます。

処理の結果が各ノードの下にプレビュー表示されるため、「データが正しく渡ってきているか」をステップごとに確認しながら開発でき、デバッグの手間が大幅に減ります。

700種類以上のネイティブ連携

Google Workspace、Slack、Microsoft 365、Salesforce、Notionなど、主要なSaaSとの連携用ノードが標準で用意されています。

専用ノードがないサービスでも、「HTTP Request」ノードを使えば、任意のAPIを叩いて連携できるため、実質的にAPIがあるあらゆるシステムと接続可能です。

AIエージェント機能

OpenAI(ChatGPT)やLangChainとの連携機能が強化されています。

単にAIに質問するだけでなく、「社内ドキュメントを検索させる」「ツールを操作させる(Tool Calling)」といった自律的なAIエージェントを、ワークフローの一部として組み込むことができます。

データ変換・整形

JSONデータの構造変換、日付フォーマットの変更、テキストの抽出など、エンジニアがコードで行っていたデータ処理を専用ノードで行えます。

JavaScript(またはPython)を直接記述できる「Codeノード」もあるため、標準機能で足りない細かい処理も解決できます。

使いどころ(業務プロセスでどこが減るか)

導入前

導入前は、「メールで届いた注文内容をExcelに転記し、在庫管理システムを確認してから、チャットで営業に報告する」といった、複数のツールを行き来する作業が発生しがちです。

また、Zapierなどを使っていても、「条件によって宛先を変えたい」「エラーが出たら通知したい」といった細かい要望が出ると、途端に実装が難しくなることがあります。

導入後

導入後は、これら一連の処理をn8nが自動実行します。人は「例外エラーが出た時の対応」や「最終承認」のみに集中できます。

例えば「問い合わせフォームからの受信 → AIで内容を分類 → 担当者のカレンダーを確認して空き日程を提案 → 返信メールの下書き作成 → Slackへ承認依頼」といった、人間が考えて動いていたプロセスそのものを自動化できます。

オススメ企業・チーム

コストを抑えて大量自動化したい企業

ステップ数課金でコストが膨らんでしまった他ツールからの乗り換えに最適です。

処理件数が多いECサイトの受注処理や、大量のログデータ処理などでも、定額(またはセルフホスト無料)で運用コストを最適化できます。

エンジニアがいるDX推進チーム

JavaScriptが書けると活用の幅が無限に広がるため、社内にエンジニアがいるチームでは最強のツールになります。

情シスや開発部門が基盤を作り、現場部門が簡単な修正を行うといった役割分担もしやすいです。

セキュリティポリシーが厳しい組織

金融や医療、製造業など、社外クラウドへのデータ持ち出しが制限されている企業でも、セルフホスト版なら自社のセキュリティポリシー内で運用可能です。

注意点(ここで失敗する)

非エンジニアには学習コストがある

「ノーコード」とは言え、データの概念(JSON配列など)の理解が必要な場面があります。

完全な初心者だと「エラーが出たが直し方がわからない」となりやすいため、最初は詳しい人がサポートする体制が必要です。

セルフホストは保守運用が必要

無料で使えるセルフホスト版ですが、サーバーの構築、アップデート、バックアップなどは自社で行う必要があります。

サーバーダウンで業務が止まるリスクを考慮し、重要なフローはクラウド版を使うか、監視体制を整える必要があります。

クラウド版のプラン選び

クラウド版のStarterプランなどは実行回数に上限があります。

無限ループを作ってしまい一瞬で上限に達する、といった事故を防ぐため、テスト実行時は注意が必要です。

導入前チェックポイント

運用形態(クラウド vs セルフホスト)

手軽に始めたいならクラウド版、コストとセキュリティを重視し、サーバー管理ができるならセルフホスト版を選びます。

後から移行することも可能ですが、認証情報の再設定などが必要になるため、最初に方針を決めておくのが無難です。

API連携の可否

連携したい社内システムやSaaSがAPIを公開しているか確認します。

n8n側に専用ノードがなくてもAPIさえあれば連携できますが、認証方式(OAuth2, API Keyなど)を確認しておくとスムーズです。

エラーハンドリングの設計

「自動処理が失敗した時にどうするか」を決めておきます。

n8nには「エラーが起きたら実行するフロー(Error Workflow)」を設定できる機能があるため、Slackにエラー通知を飛ばすなどの仕組みを標準化しておくと安心です。

全体像:n8nは「トリガー → 処理・加工 → アクション」で考える

n8nのワークフローは、きっかけとなる「トリガー」、データの加工や判断を行う「処理」、そして外部へ結果を渡す「アクション」の3要素で構成されます。特に真ん中の「処理・加工」の自由度の高さがn8nの真骨頂です。

① きっかけ(Trigger) 特定の時間、Webhookの受信、メール受信、アプリの更新など、フローを開始する合図です。
② 取得・連携(Input) データベースやスプレッドシート、APIから必要なデータを取得してきます。
③ 処理・判断(Process) 「IF文」での分岐、「AI」による判断、データの結合や計算などを行います。
④ 実行・出力(Action) メール送信、チャット通知、データの更新など、最終的な作業を実行します。

n8nを使いこなすコツは、**「手作業で行っている判断基準」**を明確にすることです。「AならB、それ以外ならC」というロジックさえあれば、n8nはその通りに忠実に動き続けます。

データ投入方法:何がきっかけで自動化が始まるか

n8nでは多種多様なトリガーを設定できます。業務の特性に合わせて最適な「開始の合図」を選ぶことが、自動化成功の第一歩です。

Schedule(定期実行)

「毎朝9時」「毎月1日」「10分おき」など、決まった時間にフローを起動します。

定期的なレポート作成、リマインダー通知、データのバックアップ処理などに適しています。

Webhook(ウェブフック)

専用のURLを発行し、そこにデータが送られてきた瞬間に起動します。

問い合わせフォームの送信時や、システムからの通知をリアルタイムで受け取りたい場合に最もよく使われます。

App Trigger(アプリイベント)

「Slackでスタンプが押されたら」「Googleスプレッドシートに行が追加されたら」「Salesforceで商談が成立したら」といった、各アプリのイベントを検知して起動します。

ポーリング(定期確認)設定も簡単にできるため、変化を見逃さずにアクションにつなげられます。

Manual(手動実行)

テスト時や、ボタンを押した時だけ実行したい場合に使います。

社内ツールとして「ボタンを押すとレポートを作成して送ってくれるボット」のような使い方も可能です。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日新着ニュースを公開しております。

週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • AIに関する最新ニュース
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なAI活用方などのノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録
公式サイトを見る AI Boostで学ぶ