アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発、運営を行う株式会社インベスターズクラウドと、ハードウェアビジネスの企画、開発から生産までを総合プロデュースする株式会社FORMULAは、”民泊×IoT”やスマートハウスを推進するため、スマートドアホン「TATERU kit(タテルキット)」の合弁会社「株式会社iApartment(カブシキガイシャアイアパートメント)」を2016年4月1日に設立することに合意 したと発表した。
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合弁会社設立の目的
インベスターズクラウドとFORMULAは、2015年10月21日付で公表したとおり業務提携を開始し、スマートドアホン 「TATERU kit」の共同開発を行っている。この提携関係を加速し、「TATERU kit」の開発およびサービスの強化、並びに、販売開始を目的として、両社共同出資による新会社「株式会社iApartment」を設立した。
新会社では、今後”民泊×IoT”分野に注力し、住環境の一歩先行くハードウェア創造企業としてより一層の推進を図っていく。「TATERU kit」は、2016年9月に量産化、販売開始を予定しているという。
インベスターズクラウドは、「ネット×リアルで新しいサービスを」という経営理念を掲げ、アパート経営のトータルサポートを行う、アプリではじめるア パート経営「TATERU」の運営を通じて、土地の情報提供から、デザインアパートの企画、施工、賃貸管理まで、ワンストップサービスの提供を行っている。また、「TATERU kit」の開発や、ネットで賢くリノベーション「スマリノ」を展開している。
FORMULAは、ハードウェアビジネスをプロデュースしており、様々なソリューションを創造している。日本国内から中国・東南アジアを主に幅広いグローバルネットワークから適したソリューションを提案し、キーデバイス含む様々な部材の調達も行っている。
新会社では、インベスターズクラウドの「ネット×リアル」の企画力と、FORMULAのソリューション創造力を連携させ、スマートドアホン 「TATERU kit」のみならず、開発された技術の提供などとともに、将来の利用者の開拓や利用促進、サービスの提供を行っていくという。
スマートドアホン「TATERU kit」とは
スマートドアホン「TATERU kit」は、今までのインターホンとは異なり、室内側のモニター画面がタブレットになっている。そのタブレットとスマートフォンが連動し外出先からでも来訪者動画を見ながら受話応答が可能。さらに、室内タブレットにはカメラが搭載されており、スマートフォンから不在時の室内確認を行うことができる。その他、タブレット、スマートフォンのどちらからでも来訪者履歴確認や保存画像確認を行うことができる。
スマートドアホン機能
・スマートフォンからのインターホン受話応答
・室内カメラを使い、スマートフォンからの室内確認
・来訪者履歴自動記録、動画保存、確認
セントラルコントロールとしての「TATERU kit」とは
「TATERU kit」は室内タブレットをセントラルコントロール(※)として、今後、様々なIoT機器(スマート家電など)との連携を図る。スマートロックの分野では、株式会社Qrio と技術提携し、「TATERU kit」へスマートロックの導入を進めている。
※セントラルコントロールシステムとは、システムの中枢となる機器を設置し、その機器を中心に様々なIoT機器をコントロールできるシステムのことを指す。「TATERU kit」は室内のタブレットにより、各種IoT機器が連動することで、利用者自身のスマートフォンなどのデバイスから室内のIoT機器を遠隔操作することを可能にするスマートアパートのシステムだ。
「TATERU kit」が設置されたスマートアパート
「TATERU kit」を設置した賃貸住宅スマートアパートでは、簡単にあらゆるIoT機器と連動させることが可能となる。入居者は、「TATERU kit」を使い、自分の好みのIoT機器を選択し、スマートアパート化を行うことができる。
「TATERU kit」今後の拡張機能予定
・セキュリティー:無断解錠などの通知
・IoT家電:各種Iot家電への接続
・インフォメーションサービス:管理会社とのコミュニケーション機能 / 外国語対応デスク
・室内照明:室内電気の調光、調色調整
・ エアコン:室外からのエアコン操作
「TATERU kit」と各種IoT機器の連携イメージ
今後は民泊での活用も
今後、拡張予定の機能を利用することで、入居者だけでなく、民泊や不動産管理会社での活用を目指していく。
入居者の活用例
・スマートドアホン
・鍵の開閉管理(スマートキーの活用)
・セキュリティー対策(スマートセキュリティーの活用)
・その他IoT機器のコントロール
・住んでいる物件の情報が表示される(物件情報・取扱説明書などの情報を一括管理)
民泊サービスでの活用例
・宿泊者の入退室管理(入退室手続きをIT化)
・外国語対応(室内タブレット・スマホから外国語サポートデスクへ)
・宿泊者のリアルタイム対応
・宿泊先エリアの観光情報表示
不動産管理会社様での活用例
・ 内見時の鍵貸し出しをIT化(内見を容易にし、入居率アップを図る)
※これらの機能は開発段階の予定となり、実際とは異なる場合がある。
【関連リンク】
・インベスターズクラウド(investors cloud)
・FORMULA
・キュリオ(Qrio)
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