株式会社オプティムでは、スマート農業ソリューションを無償提供し、収穫物を全量買取するスマートアグリフードプロジェクトを展開してきた。同プロジェクトでは、スマート農業に対する生産者の課題解決や収益向上に取り組んでいる。その中で、大規模な生産法人や企業では、スマート農業ソリューションを用いた業務効率化に対するニーズが高いことが分かった。
今回、このニーズに応えるため、オプティムは、スマート農業に対する課題解決をワンストップで支援する「スマート農業プロフェッショナルサービス」の提供を開始した。
「スマート農業プロフェッショナルサービス」とは、生産法人や大規模企業の課題に対して、スマート農業向けハードウェア、ソフトウェア、サービスと同社の農業領域のノウハウを活かしたコンサルティングサービスをあわせ、ワンストップで課題解決を目指すサービスである。
以下、取り組み事例を挙げる。
- 株式会社アグリホープ
アグリホープでは、収量が安定しないという課題に悩まされていた。そこでオプティムが対応方針を提案し、ハウス内にセンサーを70台程度設置することで環境データの見える化を実現した。結果、植物の成育や収量に影響を与えている環境要因を分析することが可能となり、生育・収量の改善を実現した。 - 建設機械のスマート農業利用実証コンソーシアム
これまで水稲栽培では、圃場の見回りに多くの時間が費やされていた。そこで石川県農林総合研究センターが代表機関として、大規模水稲経営での農業ブルドーザとドローンを用いたスマート農業技術体系構築を目指す「建設機械のスマート農業利用実証コンソーシアム」を設立し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構から業務委託を受けて実証事業を開始した。オプティムは同コンソーシアムにメンバーとして参加し、「Agri Field Manager」と水田センサー30台を導入。圃場を管理・分析することで、水田の見回りと水管理の作業時間をこれまでの作業時間から40%低減することを目標として実証事業に取り組んでいる。
また、「スマート農業プロフェッショナルサービス」では、農業向けハードウェア、ソフトウェア、サービスなどの提供に加えて、オプティムが持つAI解析技術や同社の知財を活用して、ワンストップでスマート農業に対するニーズに応える。以下がそのサービス例だ。
- ピンポイント農薬散布テクノロジーと連携した「OPTiM X」
ピンポイント農薬散布を実現する圃場管理サービス「Agri Field Manager」と連携した農業向けドローン「OPTiM X」を活用し、スマート農業のプロフェッショナルを目指す生産者を支援する。 - DRONE CONNECT
手軽に利用できるドローンサービスとして、2018年8月から提供開始した「DRONE CONNECT」は、依頼する作業内容に応じて最適なパイロットがマッチングされるプラットフォームとなっており、各種パイロット育成企業とアライアンスを組み、飛行経験豊富なプロフェッショナルドローンパイロットを数多く有している。 - 事業を通じた技術開発
オプティムは事業を通して技術開発に注力している。株式会社パテント・リザルトが発刊した、特許・技術調査レポート「ドローン関連技術」にて第8位となった。
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