NVIDIA の創業者/CEO の Jensen Huang (ジェンスン フアン) 氏は、GTC Japan における基調講演にて、ヤマハ発動機株式会社が同社の無人農業用車両、ラストマイルビークル、マリン製品等の次世代製品群の共通開発プラットフォームとして「NVIDIA Jetson AGX Xavier」を採用したことを発表した。
ヤマハ発動機では、NVIDIAの「Jetson AGX Xavier」を、同社の無人農業用車両、ラストワンマイルビークル、マリン製品等の次世代製品群の頭脳とすることを計画。「Jetson AGX Xavier」のコンピューティング パワーにより、次世代のマシンに不可欠な、オドメトリ、ローカライゼーション、マッピング、画像認識、ならびにパス プランニングの処理を実現する狙いがある。
スマート マシンを使ったプロセスの自動化は、日本の高齢者層、とくに農業従事者にとってきわめて重要な課題だ。農林水産省の調査によれば、日本における農業従事者の平均年齢は 66.6 歳で、人口は 2010 年より 30% 以上減少している(農林水産省「農業労働力に関する統計」をもとにNVIDIAが算出)。
ヤマハ発動機は、「Jetson AGX Xavier」を無人農業用車両やドローンに搭載し、農薬の散布、果樹の収穫、収穫物や機材の運搬などの効率化を進める。数年内の市場導入を目標に、来年中にはAIを搭載した、農業用の無人地上車両の実証実験を開始する予定だ。
また、ヤマハ発動機は、一連の自律型のラストマイルビークルにも「Jetson AGX Xavier」を搭載することを計画。買い物客や高齢者などのラストマイルにおける旅客輸送への活用が期待される。
これらの車両は、タクシーやバスの利用が困難な地方での需要も高まっている。経済産業省によれば、そのような地域含め、全国で700 万人以上もの買い物弱者が定期的な輸送を必要としており、その数は年々増え続けているという(経済産業省「買物弱者等に関する報告書」より)。
さらに、ヤマハ発動機はマリン製品のサプライヤーでもある。この市場においてもシェアを拡大するため、深海探査ロボットの開発やボート航行の自動化などにおいて、「Jetson AGX Xavier」の活用を検討している。
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・ヤマハ発動機(Yamaha Motor)
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