株式会社ソラコムが提供している「S+ Camera Basic」は、エッジ処理基盤としてRaspberry Piを用いて、通信モジュール、SIMカード、カメラ、電源を一体化しており、設置して電源を入れるだけで使い始めることができるエッジAIカメラだ。さらに、遠隔からセルラー回線経由でセキュアにAIアルゴリズムの入れ替えや、通信接続状況のモニタリングなどのデバイス管理を行うことができる。
同カメラは、昨年7月2日からカメラ5台と利用開始のためのトレーニングとコンサルティングを「S+ Camera トライアルパッケージ」として、一部顧客を対象に提供を開始した。交通量調査、通行人の属性調査、イベント入場者数のカウント、商品在庫管理、倉庫コンテナの混雑度にあわせた配送計画調整、社員食堂の混雑度の可視化・共有など、様々な映像解析ソリューションが実現している。
今回、さらに多くのソリューションで利用できるよう、S+ Camera Basicを79,800円(1台あたり/税別)で、1台単位での利用申込みの受付を開始した。同デバイスは、Limited Previewとして提供される。
同カメラは、エッジデバイス統合管理サービス「SORACOM Mosaic」によって運用管理される。AIアルゴリズムを開発・活用したい顧客は、SORACOMのユーザーコンソールから、デバイスが送信するデータの蓄積・収集、遠隔からのアルゴリズムの管理・更新、デバイスから取得するパラメーターの変更、デバイスのステータス監視など、エッジAIカメラ活用に必要なシステム機能を、統合的に設定・管理することができる。
パッケージには、筐体本体と電源、広角レンズ、汎用型マグネットマウント、SORACOM IoT SIM plan-Dが標準搭載されている。すぐに現場に配置できるように汎用型のマグネットマウントが用意され、マウント部分にて縦方向、カメラレンズ部分にて横方向に回転可能で対象に向けやすくなっている。
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