株式会社ウィゴーと有限会社フナコシステムは、日本マイクロソフト株式会社の女子高生AI(人工知能)「りんな」を活用し、ウィゴーのEコマースサイトでファッションに関するアドバイスやコメントを楽しめるサービスを本日2017年2月27日より提供開始した。
人工知能の実践的な活用が様々な分野で広がりつつある中で、より自然な対話によるコミュケーションを通じて、データ分析や課題解決だけでなく、ユーザーに共感や癒しを提供する人工知能のあり方も模索されている。日本マイクロソフトが2015年8月に提供開始した「りんな」は、機械的な会話ではなく、女子高生というキャラクターを持って主体的にユーザーと関わるため、友人のような親しみやすさが若者を中心に受け入れられ、現在では
530万以上のユーザーと日々コミュニケーションしているという。
今回の取り組みは、フナコシステムが、日本マイクロソフトのLINEやTwitter上で展開している「りんな」に着目し、10~20代の男女から絶大な支持を集めるアパレル大手ウィゴーと結びつけることによって、人工知能の新たな活用を企画。
日本マイクロソフトでは、りんなの提供開始以来、ほぼ毎週新しい能力(機能)を「りんな」に実装しており、2016年11月には「りんなのファッションチェック」として、マイクロソフトの画像認識技術を活用することで、ユーザーが自らもしくは家族や友人のファションコーディネート画像を投稿すると、スタイリングやアイテム、年齢等を推定し、その画像に対してコメントする能力を提供開始している。
ウィゴーとフナコシステムは、この能力を拡張し、ウィゴーが提供する数シーズンにわたる服飾画像データと、フナコシステム所属スタイリストのスタイリング知識やファッションカテゴリを、新たに「りんな」に学習させることで、りんなが画像認識できるファッションアイテム数を大幅に増やすとともに、より的確なアドバイスをできるようにした。
気まぐれだが鋭い、面白いが意外に深いアドバイスといった、ユーザーの共感を呼ぶ実践的な対話を実現することで、ファッション業界にサービスの提供と新しいファンの獲得を目指すという。
また、ファッションチェックの提供基盤としてマイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を活用することで、多数のユーザーの画像を同時に解析し、りんならしくコメントできる環境も整えている。これにより、これまで実店舗だけで交わされていた、顧客自身のコーディネートに対する店員のアドバイスを、ウィゴーのアルバイトスタッフである「りんな」を通じて、インターネット上でいつでも体験できるようになった。
【関連リンク】
・ウィゴー(WEGO)
・フナコシステム(funaco)
・マイクロソフト(Microsoft)
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