ファナック株式会社、株式会社日立製作所および株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、産業・社会インフラ分野のエッジデバイスにAI技術を活用したインテリジェント・エッジ・システムの開発をめざし、2018年4月2日付で合弁会社を設立することを合意した。
なお、現在日立の執行役副社長を務め、4月1日付でファナックの副社長執行役員に就任する齊藤裕氏が、新会社の社長を兼任するということだ。
- インテリジェント・エッジ・システム:
クラウドと工作機械、産業機械、ロボットなどのエッジデバイスとの中間層においてAIを活用し、定時性をもったリアルタイム制御を実現するシステム
近年、さまざまな分野においてAI技術を活用したイノベーションが急速に進展している。特に、産業・社会インフラ分野では、車やロボットなどのエッジデバイスに近い領域でのAI技術の活用が期待されている。
こうした中、ファナックと日立、PFNの3社は、産業・社会インフラ分野におけるインテリジェント・エッジ・システムの共同開発とそれに向けた合弁会社の設立に合意した。
新会社は、ファナックの工作機械・ロボットに関する技術・ノウハウ、日立の製造現場における制御技術をはじめとしたOTおよびITの知見、そしてPFNのディープラーニング技術や分散コンピューティング技術を融合させ、インテリジェント・エッジ・システムの開発をめざす。
合弁会社設立後、事業性検証および事業計画の策定を行い、その後、実際のシステム開発や適用分野の拡大を図る計画だという。
合弁会社の概要は以下の通りだ(予定)。
・商号: Intelligent Edge System合同会社
・資本金: 3,000万円
・出資額: ファナック 1,000万円 日立 1,000万円 PFN 1,000万円
・社長: 齊藤 裕
・所在地: 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番地
・設立年月日: 2018年4月2日
・事業概要: インテリジェント・エッジ・システムの概念実証および開発
【関連リンク】
・ファナック(FANUC)
・日立(HITACHI)
・プリファード・ネットワークス(PFN)
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