ファーウェイ(HUAWEI)は5月29日、2018年度 世界接続性指標(Global Connectivity Index、GCI 2018)を発表した。
GCIでは、人工知能(AI)が国家のデジタル経済への対応においてパラダイムシフトを加速しており、この結果、世界のデジタル経済の価値は2017年の12.9兆米ドル(約1,403兆円※、世界のGDPの17.1%)から、2025年までに約2倍の23兆米ドル(約2,501兆円※)まで押し上げられる可能性があるとの予測を示した。
同報告書では一方で、世界的なAI人材不足がこうした成長を脅かすだろうとも予測している。
今年で5年目となるGCI 2018によると、各産業でAIをブロードバンド、データセンター、クラウド、ビッグデータ、IoTの5つの主要技術に組み込む動きが進み、コネクティビティがインテリジェントになることで、イノベーションを通じた新たな経済成長の波が促進されているという。
今日のデジタル経済を牽引しているのは消費者主導のインターネットだが、産業界でもこのインテリジェントなコネクティビティを活かし、画期的なビジネスモデルや製品、プロセス、サービスを創出しようとする動きが活発になってきている。
こうした動きにより、接続性指標とGDPの関係性を示すGCI S字曲線に沿った成長が加速し、経済成長の新たなサイクルが切り開かれていくと予測しているという。
また、各国はAIの効果的な大規模展開に向けて、コンピューティングパワー、ラベル付けされたデータ、アルゴリズムという3つの等しく重要な要素を備えている必要があることを指摘している。
現在、GCIの3つのクラスターの最上位に位置する「フロントランナー」(下図で青色表示)は、その堅牢なICTインフラにより、こうした3つのすべての要素で「アダプター」や「スターター」のクラスターをリードしている。
一方で、こうした3つのGCIクラスターに共通して大きな課題となっているのがAI開発人材の不足だという。
各国政府はAIによって再定義される将来の仕事環境に向けて教育を再考し、競争力のあるAI人材の獲得のため、健全かつ協調的、オープンなAIエコシステムの構築に着手する必要があるとしている。
AIが現実的なイネーブリングテクノロジーに進化するなか、3つのクラスターに属するすべての国に新たな経済成長の可能性がある。
成長の鈍化に直面する「フロントランナー」であろうと、リソースに制約のある「スターター」であろうと、AIはコネクティビティの形を再定義する。すべての国が、インテリジェントなコネクティビティに注力することで新たな成長を実現できると期待される。
※1米ドル=108.75円で換算(2018年5月29日時点)
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・ファーウェイ(Huawei/華為技術)
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