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ブリヂストン、スマートファクトリー構想を発表

株式会社ブリヂストンは、本日、スマートファクトリー構想を発表。商品戦略、開発、製造、販売、顧客の製品使用過程など、バリューチェーン内で保有する様々な情報を、同社独自のICT/IoT技術で繋ぎ、統合した情報のビッグデータ解析やシミュレーションを行うことで、迅速、高品質且つ効率的なタイヤ生産を目指すとした。

現在、同社はバリューチェーンのデジタル化に向けた技術革新を実行しており、その基盤となるのが同社独自のICTである「Bridgestone Intelligent Office(以下、BIO)」、「Bridgestone Intelligent Device(以下、BID)」だ。

2016年には、このICTを搭載したタイヤ成型システム「EXAMATION」でのタイヤ生産も始めているが、現在はさらに「BIO」、「BID」を活用した解析/予測技術、高精度加工技術、センシング技術開発を多岐の領域で進めている。

同社のICT/IoT技術は、頭脳部分に該当する「BIO」でバリューチェーンに蓄積された膨大なデータの峻別と解析を行い、システム上で繰り返しシミュレーションを行うことで設備や装置を自律化させるアルゴリズムを算出。

これを、生産システムを制御する人工知能(AI)を搭載した「BID」により、各製造工程に実装することで、市場におけるタイヤの情報や開発情報を自動的に製造工程へ反映し、必要な性能のタイヤを迅速に開発、製造し顧客へ提供するとしている。

同社は、「BIO」、「BID」を活用した推進事例として次の3つをあげた。

  1. デジタルツインを活用した設備管理による生産効率向上:
    設備のコントローラから装置の作動情報を自動で抽出するタイミングアナライザー(TA)等を「BIO」に取り込み、設備稼働情報を仮想工場で常に把握。これにより装置故障の兆候を事前に検知し、生産効率の向上を図る。また、これにより実工場に設置するセンサーの量を減らすことも可能だという。
  2. 熟練作業の定量データ化による製造工程の改革:
    現在、特に大型特殊タイヤでは熟練技能員に大きく依存しているが、その作業もセンシングによりデータ化し仮想工場に繋いでいく。そのデータ解析で得られる製造ノウハウを若手技能員への技能伝承に活用することで人の暗黙知に依存しない工場の実現を目指す。
  3. シミュレーションによる開発プロセスの改革:
    市場におけるタイヤの使われ方などの情報を「BIO」に集約し、タイヤ開発試作のシミュレーションに活用することで開発のスピードを向上し、顧客のニーズに適合する商品を迅速に生産するためのプロセスを構築する。

【関連リンク】
ブリヂストン(Bridgestone)

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