住宅のIoT、とくに見守りについて考えると、人感センサーや、カメラで住人の動きを捉えるというソリューションが多い。
しかし、特にカメラは監視されている感が強いこともあって敬遠されるケースも多い。
一方で人感センサーは、ピンポイントの「通過」については見ることが出来るものの、どこをどう通ったかということを知ることは難しい。
実は、床材の中にセンサーを入れ込んで、上を歩くひとの動きを捉えようという製品を作っている企業があるのだが、これであれば、床材に感圧センサーがあればいつ、どこを通って行ったかがわかるというのだ。さらに、重量も測定可能になれば、大雑把に住人のうちの誰が通ったかも想定することができるだろう。
ところで、住宅の床は濡れる可能性もあるので、防水加工が必要だったり、取り付け、取り替え工事に費用がかかるといった問題がある。また、現状一般的な住宅では床には電気が通っていないという問題もある。
そこで、床材ではなく、ホットカーペットのようなシート状のモノを作り、シートを適切なサイズに切ったあと、中にセンサーを配置すればこういった問題は解決される。
ただ、センサーの位置によっては、うまく情報を捉えられない可能性もあり、メッシュ状で切断可能なセンサーを開発する必要がある。
こういった、技術要素をクリアすることができれば、見守りだけでなく、床をつかった侵入者検知につかったり、長い廊下を歩くと、次第に電灯がついていくといった演出ができたり、店舗で一定時間立ち止まっているとサイネージやロボットが商品のおすすめをしてくれるなどと、様々な応用が考えられる。

IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。
