NEC、AIを活用し、倉庫内作業における要員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を提供開始

NECは、倉庫内作業における要員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を2019年1月より提供開始する。

従来、倉庫内作業における要員リソース計画の策定や要員配置などを行う要員マネジメントは、現場の管理責任者の豊富な経験に基づいて行われていた。しかし、昨今の労働者不足や高齢化の問題により、経験豊かな管理者や作業要員の確保が困難となっており、要員マネジメントの効率化、適正化が求められている。

同サービスは、NECのAI技術群「NEC the WISE」を活用し、倉庫内作業における要員のリソース計画や要員の適性に合わせた業務アサイン、また、作業負荷状況に合わせた動的な要員の配置を実現するものだ。これらの一連のプロセスを通して、倉庫内の作業品質や生産性の向上を支援する。

なお、本年7月には、日通NECロジスティクス株式会社において、同サービスを活用した実証実験を実施。要員の計画やアサイン、現場での要員再配置までをトータルで最適化し、特定のエリア・期間において約10%の生産性向上効果を確認した(余剰要員の削減、シフトの組み換えによる残業の抑制、動的な配置変更によるスループットの向上)。

同サービスの特徴は以下の通りだ。

  1. AIを活用した荷物量の予測により要員計画を高度化
    「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習技術」を活用し、従来、ベテラン管理者が経験と勘をもとに行っていた荷物量の予測を、過去の出荷・入荷実績や気象情報などの外部データをもとに高精度に予測。
  2. AIを活用し要員の適性にあった業務をマッチング(2019年度上期に提供予定)
    業務内容/時間/場所/商品特性などをもとに要員の適性にあった業務をマッチング。具体的には、管理者が過去の作業実績から要員の資質と与えられた業務に対する成果などの情報を入力、これらを「NEC the WISE」の1つである「RAPID機械学習技術」に組み込み分析することで、要員の適性にあった業務をマッチングし最適なアサインを行う。
  3. AIを活用した倉庫内の負荷状況分析により動的な要員配置を実現
    「NEC the WISE」の1つである「自律適応制御技術」を活用し、現場の負荷状況をリアルタイムに把握、残作業と直近の生産性に応じた要員配置を自動でレコメンドする。これにより、作業待ちを抑制し、管理者不在時でも負荷状況に合わせた動的な要員配置を実現、また、全体最適によるチームワークの最大化が期待できる。

【関連リンク】
AI技術群「NEC the WISE」

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