NEC、スマートファクトリーの実現に向け「無線通信課題コンサルティング」サービス開始

NECは、工場内の無線LAN環境で、通信が途切れたり繋がらない原因を推測し、改善に向けた具体的な提案を行う「無線通信課題コンサルティング」サービスを提供開始した。

近年、スマートファクトリーの実現に向け、無線通信のネットワーク整備が急務となっている。同サービスは、今までの無線LANの電波調査とは異なる視点で、工場内の無線LANを時系列に可視化し(※1)、無線LANの通信品質や稼働状況の把握、通信が途切れたり繋がらない原因を探る。その結果を用いて無線LAN環境改善に向けた具体的な提案を行い、無線LAN環境の適正化を実現するという。

  • 刻々と変化する無線LANの状態変化を時系列に測定し可視化
    無線データ収集機器により、アクセスポイント毎の電波受信強度を測定し、測定エリアにおける無線LANの状態変化を可視化することで、実際の使用状況を、時系列に把握。これにより、現状の無線LANの通信品質や稼働状況を把握し、通信の途切れや繋がらない原因を推測し、アクセスポイントの配置状況の見直しなど、具体的な解決策の提案を行う。
  • 接続する機器の状況も可視化し、エリア全体の無線LAN通信環境を適正化
    アクセスポイント側だけではなく、接続する機器も可視化できるため、測定したエリア全体の無線LANの状態変化を把握することが可能。これにより、アクセスポイント毎の接続数や帯域占有率(※2)、再送率(※3)など複数の指標で多角的に分析を行い、接続する機器の運用方法の見直しなど、エリア全体の無線LAN環境の適正化を支援する。

同サービスは、ベーシックプラン(データ収集)、スタンダードプラン(データ収集、課題抽出等)、プレミアムプラン(データ収集、課題抽出、解決策提案等)の3タイプあり、価格は700,000円(税抜)より提供(※4)。

NECは、稼働中の工場で無線通信技術の基礎評価及び検証を行い工場内の安定した無線通信の実現を目指す「Flexible Factory Project」(※5)に2015年の開始当初から参加し、また工場内の多様な無線通信を協調制御により安定化するための無線規格の標準化と普及活動を行う「Flexible Factory Partner Alliance」(※6)にも幹事会社として参加している。ネットワークの可視化と統合管理の実現を通して、工場の生産性向上に貢献していくという。

※1 可視化可能な周波数帯は、2.4GHz(1~13ch)/5GHz(W52/W53/W56)。
※2 無線通信をする際のデータ伝送量の使用率。
※3 無線通信の受信確認ができない場合、再送処理を行う割合。
※4 無線電波の測定エリアの広さは、6,000㎡以内が基準。但し、アクセスポイントの数や位置、遮蔽物の有無などにより測定対象エリアの広さは異なる。
※5 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)による共同研究プロジェクト。
※6 2017年7月に設立した工場内の無線利活用を推進する業界団体。

【関連リンク】
無線通信課題コンサルティング

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