フォークリフトのIoTプラットフォーム「FORKERS」、LTEモデルで本格始動 ―三井物産エレクトロニクス 丸氏インタビュー

FORKERS新サービス、「バリア」と「イーグル」

「FORKERS EYE バリア」(以下、バリア)は、大型フォークリフト(15トン以上のフォークリフト)向けの、安全性向上のためのソリューションだ。車体の前後左右にカメラと超音波センサーを搭載。カメラは、AIを活用した画像認識技術により、ヒトだけを自動検知する。

3メートルより外側でヒトを検知した場合には、緑色のフレームをモニターに表示。3メートル以内に侵入すると、赤色のフレームを表示する。

なお、この時、運転席内の四方に設置したブザーの中から、ヒトを検知した方向のブザーだけが鳴るしくみであり、どの方向にヒトがいるかが、「直感的」にわかるようになっている。

一方、超音波センサーは、3メートル以内に障害物を検知すると、同じようにブザーで警報を発し、モニター上には目の前の実風景の他に、車両と障害物との位置関係がわかるよう上から俯瞰したような画面も表示される。

フォークリフトのIoTプラットフォーム「FORKERS」、LTEモデルで本格始動 ―三井物産エレクトロニクス 丸氏インタビュー
「FORKERS EYE バリア」のバックモニター

「バリアは既に一部のお客様にご利用いただいています。好評を頂いている機能の一つが、検知した方向のブザーが鳴るシステムです。大型の場合だと、どの方向に危険があるのかわかりにくいからです。

大型フォークリフトは全国に3,000台ほどあるそうですが、今のところ、このように大型に特化して全てのメーカーの全ての機種にアフターで搭載可能な安全サービスは、我々しか持っていません。

きっかけは、大型車両をもっと安全に使いたいという現場の強いニーズがあったことです。FORKERSの紹介を通じて、そうした現場のニーズを私たちも把握できるようになってきました」(丸氏)

「FORKERS EYEイーグル」(以下、イーグル)は、フォークリフトの爪の映像を手元のモニターで確認しながら作業することで、高積み倉庫での荷積み・荷降ろしを安全に行えるようサポートする製品だ。

高所に荷物がある場合、オペレーターは爪がどのような状態でパレットに入っていくのか、目視での確認が難しくなる。経験と勘で行うのが現場ではあたりまえになっているが、荷物の破損や事故の危険も多い。イーグルを使えば、安全性の向上が期待できる。

FORKERSシリーズについて丸氏は、「最新のフォークリフトでは、標準装備として遠隔監視のサービスが付いている場合もありますが、多くのお客様の現場では、複数のメーカーのフォークリフトが混在していますし、そうしたお客様に、メーカーや車種を問わずアフターで設置可能なFORKERSを是非、使ってもらいたい」と語る。

また、今後の構想について、「これはいまだ夢物語ではありますが、将来は動画として上がってくるオペレーターの普段の運転の様子も、いずれはヒトが確認するのではなく、AIが自動で検知し、規則を守っているかどうか自動報告できるようにできたらいいなと考えています」と述べている。

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