京セラ、LPWA活用・7種センサー搭載の小型「IoTユニット」発売

京セラ株式会社は、IoT向け無線ネットワークLPWAの通信規格のひとつである「LTETM Cat.M1※1」に対応した「IoTユニット」を、本年11月に発売する。アンテナ、バッテリー、7つのセンサーなど、計測から通信までに必要な機能をコンパクトなサイズのユニットに搭載することで、データをすぐに収集、計測できる。

主な特長は以下の通り。

  1. アンテナ、バッテリー、センサー内蔵で、接続後すぐに運用可能
    コンパクトなサイズに、計測、通信に必要な機能を搭載。狭い場所、電源がない場所での利用が可能。
  2. 主要な7つのセンサーデータと位置情報を収集可能
    温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気の各センサーを搭載。位置情報にも対応し、データをすぐに計測、収集できる。また、IoTプラットフォーム「miotinc(ミオティンク)※2」に対応しており、同ユニットで計測、収集したデータをグラフやマップで分かりやすく可視化することができる。
  3. 顧客の機器をLPWAでIoT化できるモデムモード
    UARTの汎用インターフェースに対応しており、顧客の既存の機器やデバイスなどとも簡単に接続しIoT機器として活用できる。(モデムモードでは、搭載センサーを使用することはできない。)
  4. 小型化に成功
    京セラのセラミック技術を生かした超小型LPWA通信モジュールを開発することで、アンテナ、バッテリーを内蔵しながら、ユニットは約70×37×11mmの小型化を実現。
  5. 安心して、ストレスフリーに使えるLPWA LTE Cat.M1対応
    LTEネットワーク(LTE Cat. M1)に対応しており、カバーエリアが広く、上り・下りの双方向通信、車での移動中の利用が可能。

活用イメージは以下の通り。

  • 子どもの見守り
    コンパクトで持ち運びやすい位置情報デバイスとして、子どもの見守りに利用できる。LTEネットワークによる広いエリアカバーで、普段の通園・通学、休日のレジャーでも見守ることができる。
  • 2高額機器の盗難防止
    情報機器や建設機械などの高額機器に取り付け、ある条件下で追跡モードへ移行させる設定をすることで、盗難防止に活用できる。広いエリアカバーで、追跡時に常に位置情報を送信し続けられる。また、パワーセーブモードで待機電力の消費を抑えられるため、長期間の利用も可能。
  • 温度監視が必要な物流システムでの追跡
    生鮮品などの輸送車に取り付け、適切な環境で輸送できているか、監視することが可能。バッテリーで長時間駆動できるので、電源が確保できない貨物車などにも取り付けられる。
  • 倒壊の恐れのある建造物の監視
    加速度センサーが建造物の傾斜を検出。倒壊の恐れのある建造物に取り付け監視することで、強風・積雪などの災害で倒壊した場合に迅速に対応することができる。
  • 農業系の環境データの見える化
    ハウス内などに設置し、環境データを遠隔で監視できる。温湿度などさまざまなデータを収集・分析することができる。

※1: 3GPPがリリース13で規定したLPWA用無線通信規格。通信速度などが異なるLTE-M(Cat.M1)とNB-IoT(Cat.NB1)の2種類が規格化され、IoTの多様な用途に対応できる。
※2 miotinc:KCCSモバイルエンジニアリング株式会社が提供する、LPWA通信機器で取得したデータを可視化するプラットフォームサービス。

【関連リンク】
KCCSモバイルエンジニアリング(KCME)

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