STマイクロエレクトロニクス、セキュアな遠隔更新と高速車載ネットワークを実現する車載用32bitマイコン発表

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、マルチ・コアおよびマルチ・インタフェースを搭載した新しい車載用32bitマイクロコントローラ(マイコン)「SPC58 H」ラインを発表した。同製品は、コネクテッド・カーの安全性と柔軟性を向上させるとともに、将来的な変化に対する柔軟な対応を可能にするという。

自動車の重要な機能であるパワー・トレイン、ボディ、シャーシおよびインフォテインメントは、これまで以上にソフトウェアで制御されるようになっている。これらの修正プログラムやオプション・パックなどOver-The-Air(OTA:無線通信)でセキュアに更新することで、コスト効率とユーザの利便性を向上させることが可能だという。

最新の車載用32bitマイコンであるSPC58 Hラインは、最先端のセキュリティに加え、大容量の内蔵コード・ストレージを備えており、OTAによる主要な更新をセキュアに実行できる、ゲートウェイ、ドメイン・コントローラ・チップだ。

同製品は、3個の高性能プロセッサ・コア、1.2MB超のRAM、および強力な内蔵ペリフェラルを備えた車載用32bitマイコン「Chorusシリーズ」の新製品で、同時に複数のアプリケーションを実行できる。そのため、車載用の電子機器で、柔軟性とコスト・パフォーマンスに優れたアーキテクチャを実現することが可能。

また、2つの独立したイーサネット・ポートにより、車内のあらゆるChorusマイコン間での高速通信が可能となるため、車載機器を迅速に診断することができるほか、CAN-FDインタフェース(16チャネル)およびLINFlexインタフェース(24チャネル)を搭載しているため、複数のECU(電子制御ユニット)のゲートウェイとしても機能する。

さらに、内蔵の2つのイーサネット・インタフェースも介しているため、スマート・ゲートウェイ機能もサポートすることができるという。

コネクテッド・カーの機能を保護し、OTAによる更新を安全に実行するため、非対称暗号方式に対応したハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)が搭載されている。また、EVITA Fullに準拠しており、攻撃防御機能や検知および暗号化機能を実装している。

SPC58 Hラインは、次世代のスマート・ゲートウェイおよび中央ボディ制御モジュール用としてサンプル出荷中であり、バッテリ制御ユニットおよび高度運転支援システム(ADAS)用セーフティ・コントローラ向けの評価も行われているという。

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