ソフトバンク、5G-NRでの車両間直接通信試験で1ms以下の低遅延通信を実現

ソフトバンク株式会社は、5Gの新たな無線方式(以下、5G-NR)の無線伝送技術に基づく車両間直接通信(※1)の屋外フィールド通信試験を実施し、無線区間の遅延時間が1ms(1,000分の1秒)以下となる低遅延通信を実現した。

同実証実験は、トラック隊列走行(※2)の早期実現に寄与するもので、「5G-NR」の無線伝送技術に基づく車両間直接通信を行う実験用試作機をトラックに搭載し、5Gの候補周波数帯である4.5GHz帯の実験局設備を使用して、走行中の車両間で通信試験を行った。その結果、車両間直接通信の遅延時間が1ms以下となる低遅延通信を実現した。

この技術は、走行中のトラックで加減速情報や車間距離情報などを車両間で共有するなど、さまざまな活用が期待されている。

この試験は、同社が総務省から請負人として選定された「高速移動時において無線区間1ms、End-to-Endで10msの低遅延通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討」として行われたものだ。

※1 3GPP 5G-NR Sidelink。3GPPにおいて2019年12月以降に標準化予定。
※2 先頭車両が有人運転で、後続車両が自動運転で先頭車両を追従

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