三菱電機、センサーへの攻撃を検知する「センサーセキュリティー技術」を開発

車載機器、生産設備やドローンなど、センサーで計測したデータを基に最適な自動制御を行う機器の普及が進んでいる。一方で、安全・安心・快適な社会の実現のため、サイバー攻撃への対策が求められている。

このような中、三菱電機株式会社は、複数のセンサーを組み合わせて計測データを取得する、ドローンなどの自動制御の要であるセンサーフュージョンアルゴリズム(※1)の内部計算に着目した。

これまで確立されていなかったセンサーフュージョンアルゴリズムの安全性を評価・検証し、独自の「センサー攻撃検知アルゴリズム」をセンサーフュージョンアルゴリズム内に実装することで、悪意のある攻撃で発生する計測データの矛盾から攻撃を検知する「センサーセキュリティー技術」を開発した。

センサー攻撃検知アルゴリズムにより、攻撃を受けていない正常時との比較で、42%(※2)以上の不整合を攻撃として検知が可能になった。また、既存のセンサー信号処理回路にソフトウエアの追加のみで容易に導入ができ、ハードウエアの追加が不要なため、安価に導入ができる。

同開発成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果から得られたものだ。

同技術は、2020年度以降の事業化を目指し、研究開発が進められる。

※1 複数のセンサーを組み合わせて計測データを取得する方式
※2 超音波を用いたドローンへの攻撃を実施した場合の一例。センサーフュージョンアルゴリズム内の中間値を使って地磁気や重力の計算などを行い、自然現象の数値と一致した場合を不整合0%とする。

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