ダッソー・システムズとABB、工場自動化やロボット、スマートビルディングなど産業分野でのグローバル・ソフトウェア・パートナーシップを締結

高度に自動化が進んだ今日の産業では、デジタル・ファクトリー・モデリングとロボット化された柔軟な製造システムによって、短期間により多くの設計反復作業を繰り返すことで、いっそう堅牢な設計を生み出すことができる。

これは大量生産からマスカスタマイゼーション(大量生産プロセスを使った特注品の個別生産)への移行を加速させている。近年では短納期の納品が標準になっていることから、多くの製造業では、製造ラインの中断に伴うコストが激増している。

このような中、ダッソー・システムズとABBは、産業界においてグローバル・パートナーシップの締結を発表した。ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」とABBの「ABB Ability」のデジタルソリューションを組み合わせ、オープンな一気通貫のデジタルソリューションの提供を通じ、顧客企業のプロダクト・ライフサイクル管理、製造、運用管理について、柔軟性を高めスピードや生産性の向上に貢献する。

3DEXPERIENCEプラットフォームは、ナレッジやノウハウを活用するための各種技術と機能を包括し、一貫性のあるデジタルイノベーション環境下にまとめて、構想から生産、所有から返却まで、製品サイクル全体をつなぐデジタルな連続性を実現する。

企業は、同プラットフォームの3Dアプリケーションを活用して、自社のエコシステム全体の知見や専門知識を網羅したデジタルツインの作成、自社のリソース(機器や設備)のパフォーマンス測定、評価ならびに予測、運用管理の最適化ができる。

ABB Abilityは、生産性と安全性を高めてコストを抑える産業オペレーションの計画、構築、運用管理を支える210以上のデジタルソリューションを提供している。

両社は、工場のオートメーションやロボット、プロセス・オートメーション、そしてスマートビルディング用途の電力供給ソリューションに注力する。

工場自動化とロボット分野では、プロセスやシステムを一気通貫で最適化するデジタルツイン・エクスペリエンスと、ロボット・オートメーションの柔軟性を組み合わせて、新製品の投入を的確かつ迅速に行うための、すぐに運用可能な製造ソリューションやサービス、産業界のビジネス変革に関する両社共同のコンサルティングを行う。

例えば電子機器メーカーは、販売期間の短い新製品の生産量を迅速に増やすことができる。また食品加工会社は、稼働スピードを維持しつつ、各地に合わせた季節製品を切り替えて生産することができる。

さらに自動車など高度に自動化が進んだ産業では、デジタルツインの導入によって設計・製造環境が統合され、柔軟で再構成可能なセルを備えた新しい組立プロセスの土台ができる。また、独立した複数のシステムを相互に関連づけることも可能になる。例えば、生産能力の最適化に向けて、製造ラインで稼働中のロボットに正確に部品を供給する必要があれば、ロボットと物流自動化システムを接続することができる。

スマートビルディング分野では、ダッソー・システムズとABBが、デジタルツイン・システムに関してデジタル・パートナーシップを結ぶことで、建築物の設計からエンジニアリング、運用管理に至るシームレスなワークフローや、コネクテッドで持続可能な輸送ソリューションを実現する。

鉱業などプロセス産業の企業は、競争圧力を背景に、日々の運用管理のコストやリスクを抑え、現場の安全性、生産性、エネルギー効率を上げる新たな方法を探し続けている。地下環境のデジタルモデルを採掘計画や制御システムと接続することで、エネルギー消費量や鉱山オートメーションを最適化したり、鉱山オペレーターが将来のシナリオの仮想シミュレーションを行いながら、リアルタイムで生産を監視し最適化したりすることができる。

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