カシオ、独自の可視光通信で移動機器の位置をリアルタイムに測位する「picalico」発売

企業の生産性向上・競争力強化を行う上で、バリューチェーンにおける業務の効率化は重要であり、工場や倉庫でも抜本的な改革や継続的な改善が求められている。近年では、多くの企業がIoTを活用することによって設備の情報を一元管理し、生産や物流の効率化に取り組んでいる。

このほど、カシオ計算機株式会社は、LED灯の発光色を変化させて信号を送信する独自の可視光通信を使い、工場や倉庫などの屋内で作業する移動機器の位置や状態の情報を収集できるシステム「picalico(ピカリコ)」を本日から発売開始した。

picalicoは、工場の自動搬送機や台車、倉庫のフォークリフト、パレットなどに設置したLED灯から信号を送信し、それをカメラで受信することで、±60cm以下(※1)の精度で移動機器の位置をリアルタイムに測位することができる。また、LED灯の信号を切り替えることで、位置測位だけではなく、積荷の有無といった移動機器の状態も情報として収集できる。

信号として送信する色変化のパターンは1,062,882通りの組み合わせができ、カメラ1台で最大100個の信号を同時に受信し、それぞれの位置を測位することが可能だ。また、使用する可視光通信は、LED灯の発光色を信号として送信するため、電波の干渉・電波の遮蔽・情報セキュリティ上の制限がある場所などの電波の使用が制限される環境や、通信用ケーブルを設置できない状況でも導入できる。

測位した位置データや移動機器の情報は、動線分析システムや位置管理システムなど、さまざまな上位システムで利用できる。発売時には、株式会社シーイーシーの3D動線分析システム「RaFLOW(ラフロー)」に対応し、移動機器の無駄な作業動線や滞留ポイントなどからボトルネックを解析し、工場や倉庫のレイアウト変更、作業工程の改善などに役立てることができる。

picalicoの基本システム(※2)は、picalico受信アプリ(1ライセンス)、picalicoポジションアプリ(1ライセンス)、カシオ製PM01のLED灯(12台)、Basler製acA1300-60gcの受信カメラ(4台)で構成され、価格は190万円(税別)だ。

※1 位置検知エリアが50m四方、直径10cm・高さ10cmのLED灯からの信号を90度の画角レンズを備えたHD解像度のカメラで測位した場合。
※2 基本システム構成は、50m四方の位置検知エリアを三次元測位する場合であり、picalicoアプリケーションが動作する市販のPC2台が必要。システム構成や価格は、測位する屋内面積や屋内のレイアウトなどによって変わる。

Previous

順天堂大学とソフトバンク、スマートホスピタルの実現に向けて連携開始

ソニーネットワークコミュニケーションズの「FAIT」、家族の健康管理や見守りも可能な新機能を提供開始

Next