FAプロダクツとISIDが資本・業務提携、デジタルツイン活用した生産ライン構築を支援するパッケージを共同開発

昨今のIoTの進展により、工場設備や製造ラインなどから精緻な稼働データが取得できるようになり、これをもとにコンピュータ上で極めて再現性の高いシミュレーションを可能とする、デジタルツインが注目されている。デジタルツインとは、デジタルデータを基に物理的な製品をサイバー空間上で仮想的に複製し、将来発生する事象をデジタルの仮想世界で予測することが可能なシミュレーション技術である。

このような中、株式会社FAプロダクツと株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、スマートファクトリー分野で資本・業務提携したことを発表した。

これまで両社はFAプロダクツが2018年に開設したSmart Factory Conductor LABOへのISIDの参画などを通じ、両社の知見を組み合わせたソリューションの検討と実証を進めてきたが、今回、ISIDが、FAプロダクツが実施する第三者割当増資を引き受けて株式の20%を取得することで、FAプロダクツがISIDの持分法適用関連会社となり、両社の関係をより強固なものとした。

両社は、製造業向けに、ISIDが持つ構想設計領域におけるモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE ※)の知見と、FAプロダクツが有する製造領域における設備・オペレーションの知見を融合し、デジタルツインを活用した精緻な生産ラインの構築を支援するパッケージソリューションを、共同で開発・提供する。

この提携を通じて、構想設計段階において実現性の高い生産シミュレーションから、それに基づく生産ラインの工程設計・実装までのソリューションを、一気通貫で提供することができる。これにより顧客企業は、大きな投資を行うことなくデジタル上に生産ラインを構築し、その実現性や投資対効果について確度の高い検討や試算を行った上で、最小限の投資とリスク、そして最短のスピードで、生産ラインを現実に作り上げることが可能になる。

両社は今後、国内外の市場に向けて製造工場のスマートファクトリー化を促進する各種パッケージソリューションを順次投入していく。

※大規模で複雑なシステムや製品の開発において、機械工学、電子工学、情報工学など専門分野の異なるエンジニア同士が「モデル」を共通言語としてコミュニケーションをとりながら開発を進めていくための手法。近年のIoTの進展により、単体のシステムや製品の開発効率を高めるだけではなく、周辺システムとの連携を前提とするスマートコネクティッド製品を開発するための手法として認知が高まっている。

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