産総研他3社、『「人」が主役となるものづくり革新推進コンソーシアム』を設立

日本の国際競争力の根幹を成すものづくり産業は、近年、大規模な投資を要する機械設備を中心とした低コスト大量生産体制から、必要な価値を必要な人へ必要な時に必要な数だけ提供する変種変量生産体制への変革が期待されている。

この変革においては、さまざまな作業に柔軟に対応できる生産現場での「人」の活用が重要だ。

一方、少子高齢化の進展により、生産年齢人口の割合が低下しており、生産現場での人材確保のためには、多様な人材を多様な働き方で活用できる方策の確立が喫緊の課題だ。

国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)、沖電気工業株式会社、日鉄ソリューションズ株式会社、三菱電機株式会社は、「人」が主役となる新たなものづくりの手法確立と普及を目指す『「人」が主役となるものづくり革新推進コンソーシアム(HCMIコンソ)』を新たな産総研コンソーシアムとして本年4月10日に設立した。

今後、参加機関を募集し、産総研 情報・人間工学領域長(理事) 関口 智嗣をHCMIコンソの会長とし、参加機関により活動を推進していく。

活動を通じて、「人」を中心に機械と協調しながら柔軟で効率的な生産が可能になる新たな生産手法、「匠(たくみ)の技・熟練者の経験や勘」を効率よく伝承する手法、労働の質(QoW: Quality of Working)に着目して各人が能力・体調に応じて能力を発揮しやすい環境やマネジメント手法などを確立することで、多様な人材が働きながら成長する仕組みの実現を目指す。

活動の拠点として、参加機関が研究開発・実証・評価などを行う「ものづくり革新拠点(仮称)」を設置する。

まず、産総研の臨海副都心センター内のサイバーフィジカルシステム研究棟に開設予定の模擬工場の一部を使用するほか、モデルとする地域拠点を順次設置する予定だ。

HCMIコンソは、これらの拠点の運営母体となって「人」が主役となる新たなものづくりの手法確立のための研究開発・実証・評価の支援、普及啓発や、成果の事業化支援などを行う。

主な活動内容は以下である。

  1. 「人」が主役となる新たなものづくりに関する研究開発・実証・評価の推進
  2. 研究開発・実証・評価を通じて収集するデータなどの管理や産業利用促進
  3. 社会実装・事業展開促進に向けた技術導入支援および人材育成
  4. 関連事項の研究・調査・検討などを行う研究会などの運営
  5. 認知向上・普及啓発に向けた情報発信・情報共有 など

今後の展開として、同コンソーシアムの設立趣旨に賛同する機関から広く会員を募集するとのことだ。

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