島津製作所、AI活用で高精度な骨密度測定を瞬時に行うX線TVシステムを販売開始

骨粗しょう症の患者数は、日本で約1300万人と言われている。特に高齢女性に多く、50歳前後からホルモンバランスの変化に伴い骨量が減少して骨折しやすく、骨折が原因で介護が必要になるケースも多くある。骨粗しょう症は、社会の高齢化に伴い患者数も増加傾向にある。

株式会社島津製作所では、2014年に、骨密度測定法の中で最も精度が高いと評価されているDXA法を採用してX線TVシステムでの骨密度の測定を可能にした。ただし、測定箇所である大腿骨のX線画像に「セグメンテーション」という画像上で骨領域を抽出する作業が必要で、これには一定の経験と作業時間を要した。

そこで、同社は、AIである深層学習(以下、ディープラーニング)技術を用いて、熟練者の作業内容を瞬時に行う「AIアシスト機能」を開発した。X線撮影後、すぐにセグメンテーションされた画像を表示し、骨密度測定ができる。

島津製作所、AI活用で高精度な骨密度測定を瞬時に行うX線TVシステムを販売開始

この機能をオプションとして導入できるX線TVシステム「SONIALVISION G4 LX edition」を、本日発売開始した。新製品の特長は以下の通り。

  • 骨密度測定が簡便にできるAIアシスト機能(オプション)
    同機能は、熟練者の作業内容をAIのディープラーニングを用いて学習させ、迅速に高精度なセグメンテーション画像を提供する。手間をかけずに常に安定した画像で測定でき、医療現場の作業効率が向上する。
  • 最新鋭のデジタル画像処理技術により、被ばく線量を半分以下に
    画像処理技術「SCORE PRO Advance」により、少ないX線で高画質を提供する。近年、胆膵内視鏡検査などX線透視(動画像)で患部を確認しながら内視鏡検査・治療が行われることが増加している。その際に内視鏡の先端部や使用する治療用デバイスを少ないX線で明瞭に描出することで被ばく線量を従来の半分以下になった(同社比)。
  • 胸部撮影も可能になり、さらに多目的に使用
    X線管を検出器から180cmまで引き伸ばせることにより、胸部撮影に必要なX線照射距離を確保できるほか、車いすでの検査なども無理なく行える。同じポジションでのX線透視による観察も可能だ。一般撮影システムを同じ検査室に設置した場合、組み合わせて使用することもできる。従来であれば一般撮影システムと呼ばれるX線撮影(静止画)専用機で行われていた胸部撮影検査にも対応可能になった。

「SONIALVISION G4 LX edition」の価格は、システム構成により異なるが2億14百万円~(税別)となっている。

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