NTTデータ、最新の道路状況に基づくAI近未来渋滞予測の実証実験を「乗換MAPナビ」で開始

従来の渋滞予測情報は、過去の道路状況・渋滞情報の渋滞統計情報による「これまでの傾向からこのような未来だろう」という予測に基づいて、ユーザーにルート検索を提供してきた。しかし、この予測方法では突発的に発生する事故・道路規制等を反映できず、ユーザーは現時点の最新の道路状況、渋滞情報を考慮した予測情報を参照できていなかった。

そこで株式会社NTTデータは、最新の道路状況、渋滞情報を基に、AIを活用した精度の高い渋滞予測の実現に向けて2018年から検討を進めてきた。今回、エムティーアイが提供・運営している「乗換MAPナビ」に、最新の道路状況に基づいたAI近未来渋滞予測情報を提供し、近未来渋滞予測の実証実験(以下、PoC)を開始した。

「乗換MAPナビ」は、乗換案内・地図・時刻表・周辺検索・ルート検索(徒歩ナビゲーション)など、交通系の情報を1つのアプリで簡単に検索することができる無料アプリだ。

同PoCでは、Android版「乗換MAPナビ」内に無料で使用できる「渋滞予測」欄を設け、AIを活用した30分後と60分後の高速道路渋滞予測情報を表示する。VICS(※)による最新の道路状況を基にした精度の高い渋滞予測情報を5分間隔で確認できるため、ユーザーは渋滞を避けた快適なドライブを行うことができる。

同PoCは本年12月31日まで行われる予定であり、これにより有効性検証と市場ニーズの把握を行う。今後2020年度をめどに、近未来渋滞予測情報の提供範囲を一般道路まで拡大する予定とした。また、より多角的な情報(天気、自動車・携帯から送られる位置情報、施設の混雑状況、人の流れ、ユーザーの行動傾向等)をAIで分析することで、1人1人の好み・特性に合った最適なサービスの実現を目指す。

※Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)の略で、VICSセンターで編集、処理された渋滞や交通規制などの道路交通情報をリアルタイムに送信し、主にカーナビゲーションなどの車載機に、文字・図形で表示するシステム。VICSが提供する主な情報は、渋滞情報、所要時間、事故・規制情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置・満空情報などがある。

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