出光昭和シェル、「OPC-UA」活用のデータ通信システム構築で製油所の情報セキュリティを強化

製造業ではIoT活用の重要性が増している。出光興産株式会社では、製油所の効率化・競争力強化を目的に、IoT技術を活用した取り組みを推進し、2008年にリアルタイム操業マネジメントシステム「XHQ」を導入、本年はAIを活用した配管腐食システムの実証実験にも参加している。一方で、社会インフラを狙ったサイバー攻撃の脅威も高まっている。

同社は、サイバー攻撃から製油所を守り、国内のエネルギーセキュリティを強化することを目的に、インダストリー4.0の推奨通信規格である「OPC-UA」を用いた次世代のデータ通信システムを構築した。

OPC-UAとは、複数の異なるベンダーのアプリケーションやOS間の通信を、高いセキュリティで実現するプラットフォーム非依存型の通信規格だ。インダストリー4.0における唯一の推奨通信規格で、様々な機器の自動化やスマートファクトリーを支える技術として注目されている。

同社は北海道製油所、千葉事業所、愛知製油所、徳山事業所の4事業所のヒストリカルデータベース(※)のほぼ全ての通信方式を、OPC-UAを用いるシステムへ更新した。

OPC-UAに更新することで、製造現場の制御システムとITシステム間のインターフェースを統一し高度な生産体制を構築でき、従来の通信方式と比較して、外部からの不正アクセスによる悪質な攻撃の危険性を大幅に低減する。

※ 製油所における装置や制御システムの稼働率・温度・圧力といった様々な情報を格納しているデータベース。

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