ST、インテリジェント・パーソナル・アシスタントの進化を加速させる6軸センサ・モジュールを発表

【概要】
■超低消費電力の6軸センサ・モジュール(ジャイロ・センサ / 加速度センサ)は、現行品の最大50%まで消費電力を低減し、ホスト端末の性能を劇的に改善
■ウェアラブル機器、リモコン、ゲーム・コンソール、ドローン、バーチャル・リアリティに欠かせない「常時オン」モーション・センサの連続動作時間を大幅に延ばし、スマートフォン、タブレット、デジタル・カメラの重要な機能である光学式手ブレ補正(OIS)の性能を向上

 

多種多様な電子機器に半導体を提供する半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、超低消費電力かつ超小型の6軸センサ・モジュール(※)の最新製品を発表した。

同製品の省電力設計は、スマートフォンの重要な役割の1つになりつつある「常時オン」のパーソナル・アシスタント機能を強化すると共に、デジタル・カメラ、ウェアラブル機器、リモコン、ゲーム・コンソール、ドローン、バーチャル・リアリティのユーザ体験を拡張する。

 

使用状況を常時モニタする機能により、スマートフォンをはじめとする各種アプリケーションは、ユーザのニーズにインテリジェントかつ迅速に対応できるようになる。しかし、この機能の実現には、バッテリ寿命を最大化する超低消費電力センサが必要だ。

STの新しいLSM6DSL / LSM6DSMは、革新的な電力制御機能、強化されたジャイロ・センサの設計、優れた電力効率のデータ・バッチ・モードの導入により、現行品である LSM6DS3 / LSM6DS3Hと比べて最大50%の消費電力を削減している。また、最も普及している革新的なオペレーティング・システムとの互換性が、一般的なモバイル・プラットフォームにおけるパーソナライズ化やパワーセーブ機能の価値を最大化する。

さらに、この最新の6軸センサ・モジュールは、ジャイロ・センサの精度が大幅に向上しており、光学式手ブレ補正(OIS)、視覚的位置検出、ジェスチャ認識など、ユーザ体験を拡張する。一方、加速度センサにより、歩行運動の検出および歩数計、傾き検出、特定モーション検出などの機能を内蔵しており、携帯端末やアプリケーションの開発を簡略化する。

 

STのグループ・バイスプレジデント 兼 ボリュームMEMS・アナログ事業部ジェネラル・マネージャであるAndrea Onetti氏は、次のようにコメントしている。

「STは、これまでに1億個以上のMEMS慣性モジュールを、スマートフォンやコンシューマ機器の主要メーカー向けに出荷してきました。今回発表された次世代製品はこの実績を生かすと共に、最大50%の性能向上を可能にする電力効率を実現しています。設計者は、新しい6軸センサ・モジュールの高い精度と集積度を活用することで、デジタル・カメラ、ウェアラブル機器、リモコン、ゲーム・コンソール、ドローン、バーチャル・リアリティなどの機器における、さらに充実したユーザ体験を実現することができるでしょう。」

 

2種類の新しい6軸センサ・モジュールの内、LSM6DSMには、カメラのOIS向けに専用の処理機能とシリアル・ポートも搭載されている。ノイズを40%低減したジャイロ・センサと設定可能なフィルタの組み合わせにより、従来品(LSM6DS3H)よりも性能が向上している。

LSM6DSMは、ディスクリート・センサでOIS機能を構築した場合に比べ、部品点数や基板スペースを削減するだけでなく、消費電力も他の設計の1/6未満に低減する。

 

新しい6軸センサ・モジュールは、LSM6DS3/Hとピン・フットプリント互換性を持つ14ピンLGAパッケージで提供され、2016年第2四半期より入手可能になる予定。

単価は1000個購入時に、LSM6DSLが1.99ドル、OIS機能専用出力付きのLSM6DSMが2.50ドルだ。

 

技術情報

・3軸MEMS加速度センサ : 検出範囲 ±2/±4/±8/±16 g
・3軸MEMSジャイロ・センサ : 検出範囲 ±125/±245/±500/±1000/±2000 dps
・動作電流: 0.4 mA(コンボ標準モード)、0.65 mA(コンボ高性能モード)
・LGA-14パッケージ(2.5mm x 3.0mm x 0.83mm)
・アナログ電源電圧範囲 : 1.71~3.6V
・最大4KBのバッチ・アクイジション(取得)機能を備えたスマートFIFO
・外部磁気センサのハード・アイアン、ソフト・アイアン補正

 

(※)3軸加速度センサおよび3軸ジャイロ・センサを組み合わせた6軸センサ・モジュール

 

【関連リンク】
エス・ティー(ST)

Previous

ファーウェイとボーダフォン、5G技術の研究において戦略提携

インベスターズクラウドとFORMULA、“民泊×IoT“推進に向け、スマートドアホン「TATERU kit」販売のための合弁会社iApartmentを設立

Next