三菱電機、プリント基板に実装可能な「金属腐食センサー」開発

三菱電機株式会社は、硫黄化合物など大気中の腐食性ガスによる金属部品の腐食進行度を検知する技術で、産業用機器内のプリント基板に実装できる小型の「金属腐食センサー」を開発した。

同センサーは、金属腐食により抵抗値が増加する金属薄膜と抵抗体で構成する簡易構造の小型の金属腐食センサーで、プリント基板への実装を実現した。産業用機器内の環境により近い状態で、金属部品の腐食進行度が検知できるため、新たな外付け計測器が不要である。

また、金属腐食センサーの抵抗値の増加により金属腐食の進行度を把握し、金属腐食センサーに用いる金属薄膜の材質や厚みを変えることで、金属腐食センサー自体の金属腐食の進行を調整する。そして、複数の金属腐食センサーを組み合わせることで、産業用機器内の金属部品の腐食進行度を段階的に検知することができる。

今後、同社の産業用機器などに適用し、故障の未然防止に貢献する。

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