タレス、タタ・コミュニケーションズとの協業でIoTデータセキュリティに対応

デジタルインフラを提供するタタ・コミュニケーションズが公表したグローバル調査報告書「進歩のサイクル(※)」によると、IoT採用の最大の障壁として、IT意思決定者の30%がセキュリティ、25%がプライバシー問題だと回答した。

このような中、タレスは、タタ・コミュニケーションズとの協業のもと、世界規模で展開されるセキュアなIoT接続ソリューションを開発することを発表した。両社が提供する専門性を統合することにより、これらのIoT採用の障壁を無くし、企業やメーカー各社にクリティカルなIoTデータにサイバー攻撃からの保護と信頼を提供し、変革をもたらすIoTの潜在的な価値を最大限に活用することを促進させる。

具体的には、タレスグループが保有するジェムアルトのテクノロジーを活用し、保証されたT-sureデジタルアイデンティティソリューションをタタ・コミュニケーションズのMOVESIMカードに提供する。MOVEが使用されているデータの暗号化に加え、T-sureはSIMカード上の情報を保護し、ネットワークとデバイスの両レベルでのデータ保護を実現する。両社では、顧客と同ソリューションを稼働させ、一連の実証実験を行う予定だ。

自動車産業では、コネクテッドカーおよび自動運転の発展により高まるサイバー攻撃からの脅威に対して、IoTデータ保護のニーズは顕著に高まっている。タレスとタタ・コミュニケーションズのソリューションは、サイバー脅威を阻止しながら、車両が生み出すデータのセキュリティを確保するとともに、データと分析アプリケーションの管理を行う。

車両インフラ間(V2I)および車車間(V2V)において信頼できる通信を担保できることは、運転パターン、緊急サービス、予防保全などの分析アプリケーションにとって、車両が創出されるデータの価値を引き出すために重要だ。

車両メーカーは、安全な運転を保証すると共に、SIM通信によってデータを収集することができる。自動車販売店がSIM通信によって保守点検記録が常時受信する一方で、自動車の所有者は個人情報漏洩の防止という安心を得られる。

※2018年末に、10カ国(ドイツ、フランス、英国、香港、シンガポール、インド、UAE、サウジアラビア、米国、カナダ)の企業の意思決定者1,600人以上を対象として、タタ・コミュニケーションズからの委託業務として実施。

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