ISIDとANA、AI本格活用に向けて要因分析ツール「CALC」の検証を開始

「オープンイノベーションとICTの活用」を経営戦略の柱の一つに掲げる全日本空輸株式会社(以下、ANA)では、複数のAIソリューションの検討を開始しており、今後は多様な機能を備えたAIプラットフォームの構築を目指している。

これは様々なAIを業務の目的に応じてビジネスツールとして、高度なスキルを持ったデータサイエンティストなどに限らず社内の誰もが日常的にAIを利用できる環境を構築することで、グループ全体の業務高度化やイノベーションのアイデア創出を目指すものだ。

今回、同社でのAIの本格活用を見据え、株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)とANAは協働で、要因分析ツール「CALC(カルク)」の検証を開始した。

CALCは、多様なデータから潜在的な重要因子の存在可能性を含む高精度な因果モデルを推測し、現状を把握してビジネスの施策決定を支援する独自のAI技術だ。機械学習やディープラーニングといったAIの多くの手法は予測機能を持つが、因果的関係は推測しないため、施策のための要因分析には適していないことが度々指摘されている。

CALCは、データ内関係因子における直接的な要因・原因を抽出することが可能で、品質改善・顧客満足度・マーケティング・人事など幅広い領域において問題の予防や改善などの施策検討に活用できる。

今回の検証では、ANAにおける実際の業務データを活用して、ISID支援のもとでANA及びANAシステムズ株式会社にて検証を進める。複数の業務データをCALCで分析し、それぞれの業務に応じた具体的な改善施策を導き出すと共に、解析ツールとしての特徴や扱いやすさを評価し、同社のAI活用の拡大に貢献できるかの検討を行う。

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