スポーツ業界に利用されるIoT

スポーツ業界において、データの有効性は古くから注目されている。

日本のプロ野球では1950年台からスコアラーという役職が登場し、球種や打球方向などを記録し活用されてきた。データを活用することで、戦術を組み立て、選手を起用してきた。

近年、IoTが普及したことにより、リアルタイムのデータや、プレーに直接関与しないようなデータも記録し活用できるようになった。

本記事では、事例とともにスポーツ業界で利用されるIoTを紹介する。

コンディションを管理する

CATAPULT社のウェアラブル・テクノロジー

サッカーやラグビーなどの競技では、GPSを利用したコンディショニング管理を行なっている。

同じシステムの中に心拍計や加速度計も搭載されており、それぞれのデータを合わせて分析することで、走行距離や走行速度を表示させることができる。

試合中の最適なパフォーマンスの支援や、そのパフォーマンスを可能にするための練習プログラムの作成に役立てられている。

プレーを振り返る

ソニーのスマートテニスレッスン

テニスラケットやゴルフクラブにセンサーを取り付けることで、自分のプレーを可視化するサービスがある。

スポーツの上達において、自分のプレーを振り返ることは非常に重要だが、今まではコーチの抽象的なアドバイスを自分がその通りに出来ているのか確認する方法がなかった。

センサーによってデータを取得することで、直前の自分のプレーの確認やコーチのプレーとの比較が簡単に行うことができる。

採点を支援する

富士通プレスリリースより

国際体操連盟は、富士通株式会社と共同で開発に取り組んできた体操競技の採点支援システムを採用すると発表した。これは、3Dレーザーセンサーを活用して競技者の動きをセンシングすることで、ひねり回数の増加など年々複雑になっている体操競技を誤審なく判定するためのものだ。

選手に向かってレーザー光を照射し、反射光から競技者の骨格の位置を推定し、手足の位置や関節の曲がり具合を導き出すことができる。

さらに、データベース化された技の動きから、AIを用いた判定処理を行うことができる。

採点の支援だけではなく、競技者や視聴者にも役立つだろう。

顧客体験を向上させる

リーバイス・スタジアム公式

アメリカンフットボールのチーム、49ersの本拠地であるリーバイス・スタジアムは、スマートスタジアムの先駆けとして大きな注目を集めている。

デジタルを活用し、顧客体験を向上させる様々な取り組みを行なっている。

例えば、試合中のリアルタイムでのデータ閲覧や、トイレの空き状況の可視化、混雑状況を可視化し警備員の最適配置などだ。

リーバイス・スタジアムでは、顧客満足度を利用者からリアルタイムに収集し、即座に改善を行う取り組みもしている。

 

このように、スポーツ業界では選手、観客、スタッフそれぞれにIoTが活用されている。データ分析や処理の性能がさらに向上することにより、さらにスポーツを楽しむ環境が構築されるのではないか。

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