ルネサス、CC-Link IE TSNをサポートする産業イーサネット通信LSI「R-IN32M4-CL3」開発

ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)は、次世代ネットワークEthernet TSN対応の通信規格CC-Link IE TSNをサポートする、産業イーサネット通信LSI「R-IN32M4-CL3」を開発した。同製品は2020年2月より量産受注を開始する。

同LSIは、TSN対応が先行しているCC-Link IE TSNのコントローラとして、機器間の時刻同期精度100万分の1秒以下の厳しい仕様に準拠する。これにより、ACサーボ、アクチュエータ、ビジョン・センサなどのより高速な応答制御が求められるアプリケーション機器や、ネットワーク通信で多用されるリモートI/OなどのTSN対応を実現できるため、超高速・高精度なモーション制御が可能になる。

さらに、TSNはIT(Information Technology)用ネットワークとOT(Operational Technology)用ネットワークをシームレスに繋いで相互運用するため、品種と生産量がリアルタイムに変化するような、変種変量生産にも柔軟な対応ができ、工場のトータルな生産性が向上する。

開発に必要なソフトウェアとして、ドライバソフトウェアの他、TCP/IPプロトコル用ソフトウェアとCC-Link IE TSNプロトコル用ソフトウェア、CC-Link IE Fieldプロトコル用ソフトウェアも提供する。また、テセラテクノロジーから評価ボードが提供され、ルネサスはそのスタートアップマニュアルも提供するため、ユーザーは同技術を採用した産業機器の開発を早期に着手できる。

「R-IN32M4-CL3」は、FPU(浮動小数点演算ユニット)機能を搭載したArm Cortex-M4コアと、リアルタイムOSのアクセラレータ、イーサネット通信アクセラレータで構成されるR-INエンジン、ギガビット対応イーサネットPHYならびに、イーサネット通信用に1.3MB RAMを内蔵している。

これにより、リアルタイムOSや外付け部品も不要で、高速・大容量な通信への対応を行う。また、「R-IN32M4-CL3」は、従来のCC-Link IE Fieldもサポートするため、現行ネットワーク向け製品に使用すると、ソフトウェアの変更のみで、将来、次世代ネットワーク向け製品へ拡張が可能だ。

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