STとARCCORE、車載組込みシステムの開発効率化に向け協力

多種多様な電子機器に半導体を提供する半導体メーカーのST マイクロエレクトロニクス(以下ST)と、AUTOSARソリューション向けソフトウェア・ベンダーであるARCCORE AB(以下ARCCORE)は、AUTOSARフレームワークに基づく車載組込みシステムの開発における、コストやリスクの低減、ならびに開発期間の短縮に貢献する戦略的提携を発表した。

AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)は、世界的な開発パートナーシップで、自動車メーカー、車載機器メーカーに加え、電子機器、半導体、ソフトウェアに関わる様々な企業が加盟している。STとARCCORE も加盟するAUTOSARのメンバー企業は、革新的な車載電子システムの導入を促進する共通規格を策定し、企業間の機能横断的な提携を通じてその実現に取り組んでいる。

今回の新たな協力は、主に自動車の電子制御ユニット(ECU)を対象に開発されたSTの車載用32bitマイクロコントローラ(Power Architecture(TM)搭載)であるSPC5ファミリと、ARCCOREのAUTOSAR開発ソフトウェアを連携させるものだ。SPC5を利用するSTの顧客は、合意した条件の下、ARCCOREの包括的なAUTOSAR開発ソフトウェアにアクセスすることができる。事前コストは不要で、ライセンス料の支払いは評価期間の終了後となる。

STのオートモーティブ & ディスクリート・グループ、戦略的ビジネス開発・マイクロコントローラ・ビジネス・ユニット ディレクターであるLuca Rodeschini氏は、次の様にコメントしている。「STとARCCOREはAUTOSARソリューション開発のルールを変えようとしています。お客様は、AUTOSARの仕様に準拠した革新的な車載アプリケーションの研究、開発、最適化および産業化をソフトウェアへの初期投資をせずに実施することができます。さらに、プロジェクトの評価フェーズが終了した時点で支払うライセンス料は既存ソリューションよりも低価格です。」

STのPower Architectureベースの車載用32bitマイコンは、エンジン、トランスミッション、アンチロック・ブレーキ・システム、電動パワー・ステアリング、アクティブ・サスペンションおよび高度運転支援システム(ADAS)など、高い信頼性が求められる各種制御用アプリケーションに理想的だ。

ARCCOREのAUTOSAR向け開発ツールには、リアルタイムOS、メモリ・サービス、および車載ネットワーク(CANやLIN)に対応したArctic Core組込みソフトウェア・プラットフォームとArctic Studio Integrated Development Environmentが含まれている。

 

プロジェクトの評価・開発用ソフトウェアは、ARCCOREホームぺージより、無償ダウンロードが可能。

 

【関連リンク】
エス・ティー(ST)
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