もっと旅をIoTで快適に ~旅先選びから時差ボケ解消まで 

そろそろ年末年始は自宅以外で過ごそうと考えている人たちは、旅行先を決めチケット手配を済ませているのではないだろうか。都内では連日、みどりの窓口に長蛇の列ができるようになってきた。

なお、海外だけで見れば日本政府観光局(JNTO)の調べによれば、2018年の年間日本人出国者数(推計値)は、前年比6.0%増の1895万4000人となった。

2018年12月の単月では、10.9%増の162万9300人で、海外への出国者数は増加傾向にある。

年々増加している海外出国者数

さて、今回は海外旅行をより快適にできそうな事例を3つ紹介したい。海外旅行へ行くことを決めるところから、空港に到着するまでのシーンまでを想像しながら読んでみていただければと思う。

旅先を選ぶ

まず、旅先を選ぶときにどのように旅先を選んでいるだろうか。最近であれば、様々なWEBサービスも増え、選ぶ方法もかなり増えた。近年では、Instagramや、TwitterといったSNSでアップロードされた写真から、行き先を選ぶ人も増えたように感じる。

xR技術を活用した旅の試着 ~「JAL xR Traveler」~

JALからは、「旅を試着する」というコンセプトのもとその場所へいくとどのような体験ができるのかをバーチャルで体験できる実験が行われた。

JAL xR Traveler
source: JAL

「JAL xR Traveler」は視覚や聴覚に加え、現地の匂いを再現した嗅覚、また、送風装置、歩行器などを活用した触覚といった感覚を刺激しながら、より没入感のある体験を味わうことができるといったもの。

体験者は現地の空気感を味わいながらバーチャルで旅し、さらには、体験者の脳波を分析することで相性の良い旅行先や旅行スタイルとマッチングすることも可能となっている。

今回は、ハワイ旅のスタイル「Style yourself※」に合わせたコンテンツを複数トライアルできるようになっていた。

※Style yourself JALが提供するハワイ旅のコンセプトワード。時代とともに変化する顧客のニーズに合わせ、顧客一人一人の空港、機内、ハワイ滞在中の時間をより豊かに、自由で快適にするサービスを届けることを目指している。

荷物を見失わない

空港へ着き、待っても待っても自分の荷物が到着しない。荷物の紛失、ロストバゲージはSITA社調べによると乗客1000人のうち5.73人がロストバゲージ(遅延・破損・紛失のどれか)にあっているそうだ。(「Baggage Report 2017」」より)

Proteca -トラック機能付きキャリーケース

IoTキャリーケース source: Proteca

この「マックスパススマート」シリーズは、リチウムイオン電池搭載、コードリールも内蔵されており、スマホの充電もこのキャリーケースで行えるとのこと。

tile -Bluetooth機能付きタグ

tile
source: tile

tileはアメリカで生まれたスマートタグだ。海外旅行ともなると、キャリーケースがかなり離れた場所に保管・移動されていることもありうる。そんなとき、tileのPro仕様であれば、最大120メートルまでトラックすることが可能だ。また、電池も入れ替えができ手軽に使い続けることができる。

Lugloc -GPS機能付きタグ

GPS搭載のため電池がきれるまでであれば荷物のトラッキングが可能だ。source: Lugloc

Luglocという小型のデバイスには、GPS機能が搭載されている。tileはBluetoothであったが、こちらがGPSが搭載されているため、さらに遠方に荷物が運ばれてしまった際に、トラックすることができる。

使い方は簡単だ。事前にデバイスを充電し、スマホアプリと連携する。預けるキャリーケースやバッグにデバイスを入れておけば、あとは目的地に着いた時にスマホから荷物の現在地を確認するだけとなっている。

時差ボケ解消

ようやく現地に到着して、最初の夜はなかなか眠れない、もしくは帰国した後も睡眠がうまくとれずに睡眠不足状態になっていないだろうか。時差ボケは「時差症候群」もしくは「非同期症候群」とも呼ばれるようだ。

症状は人によるが、睡眠不足に始まり、頭痛や吐き気、胃腸系に障害を及ぼすこともある。そんな時差ボケを解消するためのソリューションを紹介したい。

Timeshifter

Timeshifterは、研究者たちが決められた時間に明るい光を浴びて、また決められた時間内に明るい光を避けることによって、体内時計を“リセット”できることを発見した。

この光を用いて体内時計をリセットするという方法は、旅につきものの時差ボケにもかなり有効であることがわかったそうだ。

この仕組みを採用したのが、今回紹介する「Timeshifter」というアプリだ。このアプリでは、光を活用しわずか数ステップで時差ボケを治せると謳っている。

Timeshifter
source: Timeshifter

このアプリでは、自分のフライト時間を入力すると、フライト中に「光をあびるべきどうか」かを指示してくれる。体内時計を調整するタイミングを教えてくれるため、到着しても時差ボケに悩まされないというわけだ。

「ANA Travel Wellness 乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクト

ANAと株式会社ニューロスペースは、時差ボケ調整アプリを共同開発しており、トライアルをおこなった。

ANA Travel Wellness 乗ると元気になるヒコーキ
source: ANA

今後は、2020年4月以降を目指してサービス化を行うという。本格リリース待ちのため、現在は使用できないが疲れを感じないフライトへ向けての取り組みに期待が高まっている。

 

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