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製造業 > デンソーウェーブとベッコフオートメーション、新コンセプトのロボットコントローラー「RC9」を共同開発 ―2019国際ロボット展レポート1
iREX2019の展示ブースでRC9による統合制御のデモラインを披露
「RC9」は、2020年7月に発売予定の新型産業用ロボット「VM」、「VL」から採用され、今後発売される製品にも順次搭載されることになっている。今回、デンソーウェーブは同展示ブースにて、「RC9」によって「VM」などのロボットを統合制御したデモラインを披露した。
デンソーウェーブが披露した、RC9によって統合制御したデモラインの概要。中央にある大きなロボットがVM。
登場するロボットは5台で、そのうち2台は「VM」と「VL」。残りの3台は従来機で、ロボットコントローラーは「RC8」を用いている。このとき、「VM」を制御する「RC9」が同時に3台の「RC8」を通して、3台のロボットを制御している。「RC9」は従来型のロボットコントローラーである「RC8」を「RC9化」し、制御する機能をそなえている。
なお、「VM」は6軸の垂直多関節ロボットで、搬送やパレタイジング(荷物の上げ下ろし)向けだ。また、ロボットの動作の拡張性をひろげるため、機内配線として「EtherCAT」が通されている。そのため、外から配線をはわせずに、カメラやデバイスを装着することができる。デモラインでは、「VM」は同社の人協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」をつかみ、箱の中に詰める作業を行っていた。
「RC9」による統合制御ラインの様子。中央に移っている大きなロボットが、2020年7月に発売予定の新型ロボット「VM」。「RC9」コントローラーが初めて採用される機種だ。手前にある白い箱型のマシンの中には、「RC9」ファームウェアをインストールしたベッコフのIPCが収納されている。「RC9」により、「VM」1台と奥(右隣のライン)にある3台のロボットを制御している。
デンソーウェーブの神谷氏は、今回のベッコフとの協業について、「当社は、ORiNを中心に、ロボット制御のオープン性を重視してきた。そのORiNの強みを活かすためにも、ベッコフのIPCによるオープン性の強化が重要だと考えた――ベッコフの技術の進化が、当社の進化にもなる。また、ロボットメーカーが注力すべきは、オープンな環境で使える便利なコンテンツや簡単化のしくみ、インテリジェンスをみがくことにある。そうしたロボット本来の機能を強化することや、安全性を高めることに今後はさらに注力していきたい」と述べた。
なお、本稿とは別にベッコフのゲルト・ホッペ氏への個別インタビューも行っている。その記事は別途お届けする。
技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。
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