AIが自分好みの日本酒を判定、個人に合った酒蔵の観光提案へ

MIRAI SAKE COMPANY株式会社のブースでは自身の味覚に合った日本酒をAIが判定するという体験が出来た。
今回ブースで行っていた体験は、銘柄や製造方法が伏せられた10種類の日本酒を飲み、好きか嫌いかをスマホ上で5段階で評価。その評価を元にAIが12種類のカテゴライズされた新潟の日本酒の中から好みに合ったものを導き出すというもの。
今回は新潟駅での実証実験に向けて準備を進めているため新潟の日本酒が取り揃えられていた。
既存の日本酒の評価軸といえば純米・吟醸、本醸造酒等の言葉が浮かぶが、それらの言葉では日本酒に造詣のない人にとってはどんな日本酒なのかイメージし難い。
今回の取り組みでは、日本酒に慣れてない人でも味や飲み口をイメージしやすいよう日本酒のタイプを「オノマトペ」で表現している。

12種類のオノマトペに分類する基準はプロのテイスター達により日本酒の特徴(淡麗・辛口など)を数値化し作成された。
担当者によると、日本酒は純米や純米吟醸が旨い、知っている銘柄だから、等で判断されてしまうことが多く、また最初に飲んだ日本酒が自身の好みでなかった為に苦手意識を持ってしまっている人も多いという。銘柄などの先入観がない状態で好みを評価することで本当に合った日本酒を提案していきたいとのこと。
現在の新潟駅の観光案内所ではパンフレットをもらって酒蔵を巡ることになるが、酒蔵の数も90蔵以上と多い中で自分の味覚に合った日本酒を探すことは困難であり、機会を損失している蔵も多い。
同社とJR東日本は、まず自分に合った日本酒を知ってもらうことで、そこから更に自分に合った日本酒を製造している酒蔵への観光や食事処の案内などのサポートへ繋げ、地域観光の振興を目指す。
既存の調理設備で接客から調理までを行うロボットアーム

株式会社QBIT RoboticsのブースではAI技術を使ったロボットアームによる無人パスタカフェが体験できた。
タッチパネルから食べたいパスタを選択し決済をするとロボットがパスタを作り始める。モニターに表示されたロボットの顔は表情をころころ変え、パスタを調理している間も待っている客に話しかけ接客をする。
今回ロボットが使用していた調理機器は全て一般的に飲食店で使用されているものと同じだ。
アームで電子レンジの扉を開け、パスタの入ったカップを中に置き、扉を閉めてアームの先端でスタートボタンを押す、というように調理機器を人間と同じように使用している。

今回は電源の関係で電子レンジを使用しているが、同時に4食分のパスタを茹でる並行調理も出来る。
また、温めて柔らかくなったカップでも持つことが出来るのは、トヨタグループの豊田合成と共同開発した触覚ハンド(※)を使用しているためだ。
調理ブースの頭上にはIntelのデプスカメラを設置しており、ブースに来た顧客の動線をトレースしている。また、カメラの映像をロボットに搭載された画像認識AIで分析し、年齢や性別、顔の表情といった顧客特性に合わせ接客の文言を変えているという。
ロボットアームが人と同じ空間で作業が可能になってきたことでその利用方法は広がったが、ロボットアームが使用する調理機器側はまだIoT化された製品が普及しておらず、全て時間やセンサー、回数をロボット側が判断して調理進行・食材補充通知等を行っているという。
担当者は「調理器具のIoT化が進めばロボットアームとの連携が可能になり、より簡単にロボットアームを導入することが出来るようになり、効率化も進んでいくだろう」と述べた。
※触覚ハンド:電圧を加えると収縮するe-Rubberというゴムを使用したハンド(アームの先端部)。ロボット向けの軽くて柔らかい人工筋肉として活用できる他、外部からの圧力などで変形すると内部の蓄電量が変化する性質により微妙な圧力変化を感知するセンサーとしての機能も持っている。

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