オムロンと近畿大学、高齢ドライバーの運転技能向上を促すリアルタイム運転技能診断システムを共同開発

近年、社会の高齢化に伴って、高齢ドライバーの交通事故防止対策が喫緊の課題となっている。現在、70歳以上の高齢ドライバーの免許更新時には、実車指導を含めた高齢者講習を実施している。実車指導では、運転中に同乗する教官からの指導と、運転後にドライブレコーダーの映像をもとにした事後指導を実施しているが、今後より多くの受講者に効率的に対応するため機械化の導入や、指導の効果を高める取り組みが求められている。

このような中、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下、OSS)と近畿大学は、OSSのドライバー安全運転管理サービス「DriveKarte」を活用した高齢ドライバーの運転技能向上を促すリアルタイム運転技能診断システムを開発した。

このリアルタイム運転技能診断システムは、車両に取り付けた「DriveKarte」のカメラやセンサーから出力されるドライバー画像や、位置情報、加速度などの情報を組合せて、自動で運転技能評価を行い、運転中のドライバーへ音声でリアルタイムに危険運転を通知する。同システムを教習所での実車指導中に使用することで、ドライバーが危険運転に気づき安全運転技能の向上を実現し、教官の負荷低減にも貢献する。

同システムは、OSSの「DriveKarte」と、近畿大学理工学部 多田准教授の開発した運転技能評価、通知システムを組み合わせることで、運転中にリアルタイムでドライバーへのフィードバックを可能にした。多田准教授の開発した運転技能評価、通知システムは、指導員の安全運転知識をデータベース化して、ドライバーの技能を自動評価できるようにしたものだ。

機械によるリアルタイムでの運転評価や通知が、高齢ドライバーの運転技能向上の指導に有効だと実験により確認されている。人による指導に加え、機械による客観的な一定の判定による指導を行うことで、高齢ドライバーへの指導力の向上に貢献する。

同システムは、サービスの実証実験を開始して、自動車教習所などの高齢ドライバー教育を必要としている事業者向けに、2020年度内に提供を開始するとした。

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