TIS、AIビジネスのスタートアップ企業「株式会社エルブズ」にシードマネーを出資。AI関連ビジネスの拡大を目指す

ITホールディングスグループのTIS株式会社は、2016年2月26日に設立されたAIを活用したビジネスを行うスタートアップ企業である『株式会社エルブズ』へシードマネー※1を出資したことを発表した。

エルブズは、「社会性を持つAI(人工知能)で幸せを提供する」をビジョンとして掲げ、今後急速に増加する高齢者に寄り添うコミュニケーションサービスの提供を目指しているスタートアップ企業だ。エルブズは、「Agents of Socialization(社会性エージェント)」技術※2を用いたサービスの提供、広告配信、技術教育、システムコンサルティングサービスなどを事業としている。

TISがシードマネーを出資しリードインベスター※3を担うことで、ベンチャー企業の革新性やネットワークと、システム・インテグレータの総合力とを融合し、互いの利点を活かした迅速なビジネス立ち上げを行う。

 

TISでは、これまでAI関連ビジネス推進のため、「機械学習」「自然言語処理」といったAIを構成する要素技術の検証・開発、関連技術を用いたソリューションの開発とPoC(Proof of Concept:概念実証)を進めており、大学との同技術領域に関する共同研究を実施するなどの産学連携での活動も行ってきた。

今回、AI活用ビジネスを展開するエルブズに出資することで、AIを活用した自然言語による対話およびコミュニケーションの技術を獲得し、対話プラットフォームを提供するとともに、広範な顧客に対するシステム・インテグレーション事業への活用も想定している。

また、TISは今後もAI分野での社内ビジネス立上げやAI関連子会社の創設、関連ベンチャー企業への投資などを検討・推進していき、AI関連ビジネスの拡大を目指すという。

 

※1 シードマネー:ベンチャー・ビジネス創設のために当初投入される資本のこと
※2 「Agents of Socialization(社会性エージェント)」技術:AIが社会に存在する具体的なアクターの代理人(エージェント)として、利用者と対話を行う基盤技術。IoTや機械学習、自然言語処理といったさまざまな要素技術を包含している
※3 リードインベスター: 主導的な役割を担う出資元

 

【関連リンク】
ITホールディングス(IT-HD)
ティーアイエス(TIS)
エルブズ(Elvez)

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