NTT Com、フルMVNO活用のeSIMによるモバイル通信プランを国内提供開始

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)では、昨年4月から、海外利用を中心としたフルMVNOサービス「IoT Connect Mobile」を提供してきた。フルMVNOとは、一般に「加入者管理機能(HLR/HSS)」を自ら保有し管理することで、より自由度の高いサービス提供を行うことができるMVNOのことである。フルMVNOは、自らSIMカードを発行できるようになるなど、柔軟なサービスの設計や提供が可能だ。

今回、同社は、日本国内でのIoT向け通信ニーズの高まりにより、「フルMVNO基盤」の運用を開始し、同基盤を活用したeSIMによるモバイル通信プランを、4月1日から提供開始する。eSIMとは、SIMの情報を書き換えることが可能な組み込み型の次世代SIMのことである。通常のSIMカードは、出荷後に内容を書き換えることはできないが、eSIMは、SIMカードを差し替えることなく、遠隔から通信プロファイルを書き換えることができる。

今回提供開始するプランの特長は以下の通り。

  • 「SIMライフサイクル管理」によるコストの最少化
    「SIMライフサイクル管理」機能によって、利用の休止や再開のタイミングを、遠隔からコントロールすることができる。これにより、SIMを組み込んだ機器を取り扱う製造業やレンタル・リース業者などでは、出荷待ちや貸し出し待ちなどの期間だけ利用を休止することができ、通信コストを抑えることができる。

    また、休止や再開はWebポータルで行え、契約中のSIM全ての利用状況を視覚的に管理・変更することも可能だ。さらに、これらの設定・変更機能はAPIでも提供するため、顧客が利用する他のシステムとの連携も可能である。

  • 利用環境や用途に合わせてSIMのタイプやグレードを選択可能
    SIMのタイプは、利用する機器からの取り外しが可能な「Plug-inタイプ」に加え、振動耐性・衝撃耐性に優れた、機器組み込み用の「Chipタイプ」の2種類から選択可能だ。両タイプともに、標準の「ノーマルグレード」に加え、温度耐性や書き込み耐性を強化した「インダストリアルグレード」を選ぶこともできる。
  • SIMアプレット領域の活用により、新たな機能を追加したサービスの創出が可能
    eSIMを利用の場合、SIM上のセキュアな領域にJavaアプレットを実装することで、顧客の用途に応じたさまざまな機能拡張ができる。例えばセキュリティを重視する場合には、SIMカードの高い耐タンパ性を活かして、アプレット領域に暗号鍵を格納することで通信のセキュリティを高めたり、IoT機器の改ざん検知機能を付加したりすることなどができる。

なお、下記のサービスを対象に、フルMVNOによるプランを追加する。

  • Arcstar Universal One モバイル
  • OCN モバイル ONE for Business
  • モバイルアクセス卸サービス
  • IoT Connect Mobile

NTT Comは、「フルMVNO基盤」を活用して、IoT機器のさらなる小型化などを実現する物理的なSIMカードがないSIMであるソフトSIMの開発や、5Gおよびローカル5Gへの対応など、さまざまなニーズに対応した機能の提供を検討するとした。

Previous

IoT人気記事ランキング|認証速度0.3秒で精度99%のAI顔認証など[3/23-3/29]

IoTを導入するときに知っておくべき必須ポイント

Next