トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

厳選した旅・食・遊情報を提供するオンラインメディア「トラベルズー」を運営するトラベルズー・ジャパン株式会社は、Travelzooが旅行観光産業におけるロボットの消費者受容を探るために、アジア、ヨーロッパ、北米、南米の6千人以上の旅行者を対象とした調査を実施し、その調査結果を日本人の回答をもとに独自に分析した。

近年、ロボット工学技術は大幅に進歩し、日本を含め世界各地のホテルやレストラン等、様々な分野においてロボットが活躍してきており、今後ロボットが労働力として使われるのが当たり前になる未来もそう遠くないかもしれない。同調査を通じてそのような旅行観光産業でロボットの活躍し始めている状況に対しての国別の意識の違いが明らかになった。

 

調査概要

調査期間 : 2016年1月
対  象 :ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、スペイン、英国、米国の旅行者6,211人
方  法 : インターネットによるアンケート回答方式(第三者調査機関:ノルシュタット)

 

主な調査結果

ロボットが数年以内に生活の重要な部分を占めるようになると考えている割合が一番高い国は「中国」、反対に一番割合が低い国は「日本」64%

近年、急成長を遂げている中国では、 95%が今後さらにロボットが生活の重要な部分を占めると回答。世界平均77%に対し、日本は64%と一番低いのは、生活の中でまだあまりロボットと関わりがないので、イメージが湧かないのではないか。

トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

ロボットの使用により、全体として生活が向上すると考えている割合が高い上位2カ国に「中国」、「日本」

ロボットとの関わりが少ない日本も、今後ロボットへの期待をしている人が80%もいることが分かった。中国は97%と、多くの人がロボットによる生活向上を期待していることがうかがえる。
世界平均73%より低いのは、カナダ(63%)、フランス(65%)、イギリス(66%)、ドイツ67%)、アメリカ’(71%)となった。

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リアルすぎると嫌!?ロボットの見た目や声が、人間に近しいものより機械のままであることを求める割合が一番高い国は「日本」

【見た目】

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【声】

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ロボットが機械のように見える方がいいと回答する割合が世界平均54%に対し、日本は64%と一番高い。

声に関しても、「機械のような声」を求める割合が日本は高く、ロボットがリアルすぎることに対して消極的であることが分かる。

世界的には、人間と機械で回答にそこまで差はなく半々な回答が多いが、中国は圧倒的に見た目も声も人間に近しいものを求めていることが分かった。

 

ホテルのデスク、観光案内所、空港、テーマパーク等でロボットが働くことに対し、日本は受け入れるという回答が世界平均より約10%以上高い。ただし、観光のセキュリティに対しては未だロボットに任せられないと思っている割合が世界的に高い。

観光案内所・ホテル・空港のチェックイン・テーマパーク・クルーズ船・フライトにおいてロボットが働くことに関して、受け入れると回答した人が各地域約60%を占めた。そんな中、日本は受け入れると回答した割合は全体的に約70%で、世界平均より10%高い。フライトの客室乗務員としてロボットが接客することに対しては、世界平均は50%を下回り、乗り物の接客に関しては慎重なことがうかがえる。

トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

【観光のセキュリティ面について】
世界平均で見ると、セキュリティーはロボットより人が良いという回答は、13%にとどまり、安全面まではロボットに任せられないと感じる人が多いことが分かる。しかし日本は、ロボットだけでもよい人が26%と、世界平均の2倍という結果となった。なおかつオートロックなどが普及しているため問題ないと感じた人が多いのではないか。

トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

 

旅行業界において人々が見出すロボットのメリットの境界線は、ロボットの“感情表現”だった

上記のデータから世界的に、ロボットの“記憶力の高さ” “データ処理の正確さ・早さ” “多言語処理能力” “疲れ知らず”の面が、旅行業界においてロボットを使用するメリットだと認識されていることが分かる。(欧米・日本・中国の個々のデータおいてもほとんど世界平均と数字の差はほぼなし。)ただし、ロボットが感情を表現できることに関しては否定的であることが明らかになった。

トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

 

旅行業界において世界的に75%の人がロボットが人間の仕事を奪うと考えている。それに対し、日本はそう考えている割合が世界平均より16%も低い。高齢化社会による人手不足が影響か

旅行業界において世界的に75%の人々がロボットが人間の仕事を奪うと考えていることが分かった。

一方で日本は、世界平均より16%も低い。これは、日本の少子高齢化が進行し、人手不足が深刻化しロボットの労働力が必要となってきている社会的背景を反映しているのではないか。

逆に、失業率の高いスペインは88%がロボットは人間の仕事を奪うものとして考えていることも読み取れる。ロボットは仕事を人から奪うというより、人手不足を解消し、人の業務内容が変わると捉えるべきであるかもしれない。

トラベルズー・ジャパン、日本人の約70%がロボットがホテル、観光案内所、空港等で働くことに対し肯定的と調査結果発表

 

日本におけるホテルでのロボット導入事例

クレイトンベイホテル(広島)

「Pepper」がホテルコンシェルジュとして2016年1月に入社。簡単な挨拶や会話などを実施し、トレーニング後は、館内のご案内や、観光案内などを業務を実施予定。
※写真は、辞令を交付されるペッパーの様子。

スパリゾートハワイアンズ(福島)

ロビーにてPepperが、スパリゾートハワイアンズ館内の案内をしたり、一緒にクイズ、間違い探しゲームをして遊んでくれ、さらにクイズに正解すると握手をしてくれる。

 

【関連リンク】
トラベルズー(Travelzoo)

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