大日本印刷・コネクシオ・アットマークテクノ、高セキュリティなIoT環境を実現するゲートウエー端末を発売

大日本印刷株式会社(以下、 DNP)、コネクシオ株式会社、株式会社アットマークテクノの3社は、ICカード技術を応用した機器組み込み用のSAM(Secure Application Module)*1を搭載し、高セキュリティなIoT環境を実現するゲートウエー端末を共同開発し、2016年秋に発売すると発表した。

*1 SAM:セキュアICチップ上に、データ暗号化、認証、機密情報保護等のセキュリティ機能を持つアプリケーションを搭載したモジュール。

 

開発の背景

昨今、車載システムの脆弱性が報告され、米国で電光掲示板の道路標識がハッキングされるなど、情報セキュリティ対策を施さない組み込み機器が、サーバーやPCなどと同様にインターネット経由でサイバー攻撃の対象となる事例が増えている。その対策として、専用回線を利用している事例や、インターネットから遮断されたモバイル回線を利用している事例などがあるが、インターネットよりも運用コストが高く、また様々なクラウドサービスを自由に選択できないという課題があった。

こうした課題に対して、インターネットを利用することで運用コストを抑えながら、セキュリティが保たれたIoT環境を実現するため、DNP、コネクシオ、アットマークテクノは、各種センサーなどが取得したデータや機器が生成するログなどのデータを安全にクラウドサービスに送信するIoT用のゲートウエー端末を開発した。

 

新ゲートウエー端末の特徴

このゲートウエー端末は、アットマークテクノの産業機器向け組み込みプラットフォーム*2「Armadillo(アルマジロ)」をベースに、アットマークテクノとコネクシオが共同開発したIoTゲートウエー端末に、DNPがICカード事業で培ったデジタルセキュリティ技術を応用して開発したSAMを搭載している。

SAMにより、通信データの暗号化に加え、機器の認証、機器が取得・生成するデータの真正性確認を行うことで、機器、ソフトウエア、データの改ざんやなりすましを防止し、高い情報セキュリティを実現する。

*2 組み込みプラットフォーム:組み込み機器を開発するための汎用的な基盤

 

新ゲートウエー端末の予定仕様

CPUコア ARM Cortex-A7(1GHz)デュアルコア
メモリ 512MB
記憶容量 内蔵4GB(システム領域含む)、mircoSD
LAN 100BASE-TX/10BASE-T, AUTO-MDIX対応
無線通信 無線LAN(オプション)、Wi-SUN(オプション)
モバイル通信 LTE (マイクロSIMカード対応)
シリアル ×1
USB USB2.0(Host/Device)×1(High Speed)
セキュリティ機能 SAMスロット搭載
入力電源 DC8V~26.4V
動作温度範囲 -10℃~+60℃(ただし結露なきこと)
サイズ 137.6×57.0×30.2mm(突起部を除く)

 

今後の取り組み

IoTの普及に向けてセキュリティ対策を強化するため、DNPは、今回開発したIoTゲートウエーを組み込んだ情報流通プラットフォームを展開し、安全なIoT環境の構築を支援していく。

DNP、コネクシオ、アットマークテクノの3社は、特にセキュリティが必要な機器を安全に遠隔地から保守管理するシステムや社会インフラシステムなどにおける情報セキュリティの維持管理に向けて2018年までに約10万台の同製品の提供を目指す。

これらの取り組みの一環として、DNPは、ローレルバンクマシン株式会社と共同で、同社が金融機関に提供している現金処理機などの機器を、高度なセキュリティ技術で安全を確保しつつ、IoT技術を利用して、遠隔地から保守管理が行えるサービスを開発し、2016年末にテスト運用を開始する。

なお、2016年5月11日(水)~ 13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第5回 IoT/M2M展 春」のアットマークテクノブース(ブースNo.西3-71)で、同ゲートウエー端末が展示される。

 

【関連リンク】
大日本印刷(DNP)
コネクシオ(CONEXIO)
アットマークテクノ(Atmark Techno)
ローレルバンクマシン(LBM)

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